初めての「ひとり暮らし」ガイド

3月ピーク期、お部屋探しの心構え

2013.03.06 WED

初めての「ひとり暮らし」ガイド


地方の不動産屋さんでは、合格発表日の翌日から行列ができることもあるという 画像提供/PIXTA

3月の部屋探しはスピード優先!



ようやく進学先が決まり、やれやれ…と一息ついている“元・受験生”の皆さん、4月からの新居はもう決まった? 「まだ合格発表が済んだばかりだから、そんなのこれからだよ」というアナタは要注意! 3月は新入生・新社会人、転勤の決まったビジネスマンなどが入り乱れて「お部屋争奪戦」を繰り広げる激戦シーズン。うかうかしていると条件のいい部屋はあっという間になくなってしまうのだとか…。

「2月下旬から3月の部屋探しは、とにかく先手必勝。早めに動いた方がいいですね」
そう語るのは、住宅情報サイト『SUUMO』編集長の池本洋一さん。

「受験生は一休みしたいところでしょうが、合格が決まった次の日からすぐ部屋探しを始めるのが理想。その際に大切なのは、住宅情報サイトで住みたい街の物件相場をしっかり把握しておくこと。自分の住みたい広さの物件(部屋)が、その街では大体どのくらいの家賃なのか? そしてどの程度の設備が付いているのが一般的なのか?…物件相場とは、そういうことです。 また、部屋を探す上で自分が譲れない条件と妥協できる条件は何なのか? これも明確にしておくことが重要です」

ピーク時期は、数分ごとに空き部屋がどんどん埋まっていく状態。たとえば希望物件をいくつか室内見学する「内見」の際、1件目を終えて2件目に行く途中で、1件目の契約が決まってしまうこともある。だから物件を紹介された時、それが条件の良い物件なのかそうでないのか? あるいは、妥協して決めても後悔しないか? などを瞬時に判断できるよう準備をしておく必要があるということだ。

ちなみに、『SUUMO』の「2011年賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」によると、学生が部屋を決める際に見学した物件数の平均は3.3件(社会人は3.7件)。1件目で決めた学生も18.8%(社会人は15.5%)おり、やはりスピード勝負になりそう。ただそれでも池本さんは、「最低3件は内見することをおすすめします。初めて部屋探しをする人が、1件目で決めるのはなかなか難しいですから」という。そしてそのうえで、重要なコツがあるようだ。

「ポイントは、100%ではなく80%希望に合致する物件を探すこと。100%を狙うと、探しているうちにいい物件が埋まっていき、結果的に60%くらいの部屋しか残らなくなってしまいます。だからこそ、不動産屋さんに行く前の段階で、どの部分なら20%分妥協できるかを考えておきましょう」(池本さん)

さらに、急いでいるからこそ注意すべきは、「重要事項説明」とよばれる契約時のルール確認。部屋が決まった安堵感から、各物件のルールをきちんと聞かずに契約してしまうと、後でトラブルになるケースがあるようだ。

「各物件には、敷金の返還に関する取り決めや、住む際の禁止事項が定められています。『楽器の演奏禁止』『エアコンが壊れた場合は居住者が負担』などと書かれているケースもあり、住んでから気付く学生が多いんですね。人によってはこのルールが生活に大きな影響を与える可能性もあるので、最後まで気を引き締めましょう」(池本さん)

受験の疲れを癒す間もなく始まる部屋探し。なかなか大変ではあるが、早いうちから住宅ポータルサイトで情報収集を行い、お部屋探し戦線をリードしよう!

(有井太郎)

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