ソーシャルメディアの普及で急増

ネット炎上リスクの予防法とは?

2013.03.07 THU


大学生の日常に浸透しているソーシャルメディア。聖心女子大学ではいち早くガイドラインを制定し、リスクについて注意を促している 撮影/尾形文繁 『週刊東洋経済』 毎週月曜発行 現在発売中の特集は「ネット炎上の処方箋」 定価690円(税込)
同僚が酒に睡眠薬を混ぜたことをツイートした製薬会社社員、自身の飲酒運転をツイートした大学生、有名人のプライバシーを暴露したサービス業従業員、ツイッターで暴言を吐いた経営者…。

こうしたネット上の“失言”にネガティブな書き込みが殺到する「炎上」騒ぎが起きるようになって久しい。たいていは、個人ブログやツイッター、各種掲示板などで問題発言が出る。それをおもしろがる人や“炎上仕掛人”といわれる人たちが発見して拡散する。さらに、炎上していることをニュースサイトやまとめサイトが伝え、テレビや週刊誌などのマスメディアが報じる。“火の手”は加速度的に広がり、途中で消し止めるのは難しい。

特にこの1、2年、炎上は急増している。背景にはソーシャルメディアの台頭とスマートフォンの普及がある。誰もが簡単に情報発信できるようになった一方、ネガティブな情報も一瞬で世界に広がってしまう。発信者の個人情報がさらされたり、ネット上に一連の炎上情報がいつまでも残るというリスクも表面化している。

ニューメディアリスク協会によると、炎上した理由を「失言」「情報漏洩」「誹謗中傷」「なりすまし」に分けた場合、いちばん多いのは「失言」だという。読み手にとって不快だったり、公序良俗に反する内容だったりするのだ。リスク対策を行うある専門家は、「酔っぱらったらつぶやかない」ことを勧めている。

最近は、企業だけでなく大学でもソーシャルメディア利用のガイドラインを設けるところが出てきた。聖心女子大学では、学生生活の手引にガイドラインを掲載し、機密性の保持、プライバシーの保護、間違いを正し明記する、他者に敬意を払う、偽名を使わないといった留意点を示している。

ソーシャルメディアを使ったコミュニケーションが浸透するなか、マナーやリスクについての認識がさらに求められることになりそうだ。
(高橋志津子/『週刊東洋経済』)


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