リスクは付き物ですが…高利回り5~8%で人気

「ソーシャルレンディング」拡大中

2013.04.04 THU


サービスを提供する会社は、企業の審査や投資募集、配当支払いなど実務を行う。借り手の利息から貸し手への配当を引いた額が取り分 イラスト/藤田としお
なけなしの貯金。少しでも増やしたいけど、銀行に預けたところで金利は雀の涙。有利な運用先はないものか…なんて庶民の想いを反映してか、最近再び注目を集めているのが、「ソーシャルレンディング」。ネットを介してお金の貸し手と借り手をマッチングさせるサービスで、個人間融資も請け負うのが特徴。日本では2008年に「maneo」がサービスを開始して話題となった。その後も「AQUSH」、「SBIソーシャルレンディング」など各社の参入が続き、融資額は右肩上がりで伸びているという。ソーシャルレンディングの現状を、「maneo」の妹尾賢俊代表に聞いた。

「弊社の累計融資額は73億円。1年前に比べると3倍以上に増えています。借り手は、“会社設立から日が浅い”“短期で少額の融資を希望”など、銀行融資を受けにくい中小企業が多いですね」

「maneo」は当初、「友人から中古車を購入したい」「結婚資金が欲しい」といった個人向けにも融資していたが、少額なうえに貸し倒れも発生。そこで、融資先を中小企業向けに集中したところ、融資額が拡大したという。ちなみに同社の場合、貸し手側が受け取る年利は5~8%。普通預金と比べれば、破格の利回りだ。

ファイナンシャルプランナーの中村宏氏は「高い利回りに加えて、価格変動リスクの大きい株や投資信託などと違い、ある程度収益が読めるのはメリット」と語る。一方で投資にはリスクが付き物。金利が高いということは、その分リスクも高い。

「元本保証ではないので貸し倒れリスクがありますし、一方的な資金の引き上げもできません。融資する会社の詳細、会社が資金を投資するプロジェクト内容、担保条件などをしっかり確認しましょう。投資先を分散することも重要です」

100万円程度の投資が平均的というが、最低貸付金額は数万円程度の案件が多い。新たな運用先として今後が注目される。
(笹林 司)


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