PM2.5は気になるが過労・ストレスも原因

「大人のぜんそく」増加中

2013.04.04 THU


現在、ぜんそくの治療で最も効果的なのは吸入ステロイド薬。直接患部に薬剤が届くので副作用も少ないという(※写真はイメージ) 画像提供/Louis-Paul St-Onge/Getty Images
この春、中国から飛来するPM2.5が大きな問題となった。大量に吸い込めばぜんそくになるおそれも指摘され、不安を感じた人も多いだろう。その一方、「ぜんそくは子どもの病気。大人になってからかかることはない」と高をくくっていた人もいる様子。だが、ご用心。ぜんそくは子どもだけの病気ではない。特に近年、大人のぜんそくが増加しているという。

「ぜんそくとは、刺激に対して気管支が敏感に反応する体質を持つ人が、何らかの刺激を受けて発症する病気です。たとえば化学物質やほこり、ダニ、花粉などのアレルゲンが刺激となり、ぜんそくは発症します。しかし、ぜんそくを引き起こす原因はそれだけではありません」(独立行政法人国立病院機構 東京病院/庄司俊輔 喘息・アレルギーセンター長)

庄司先生いわく大人は子どもに比べてアレルゲン以外の刺激でぜんそくを発症する場合が多いそう。

「気管支が敏感なぜんそく体質の方は、感冒や喫煙もぜんそくを発症するきっかけになります。過労やストレスが要因になることもあると考えられていますよ」

気管支が敏感なぜんそく体質であるかどうかは“気道過敏性検査”を行えば判明するという。

逆に言えば、体質を持っていない人はぜんそくにはならないということ。ただ、ぜんそく体質ではなくても、ぜんそくと似た症状の病気にかかることはあるという。

「肺気腫や、慢性気管支炎(まとめてCOPD:慢性閉塞性肺疾患と呼ばれる)など、ぜんそくと症状の似た疾患も年々増加しています。それに慢性の咳は、鼻や胃腸の病気でも起きることもあります。これらは、症状は似ていても治療法はまったく異なります。適切な治療を受けるためにも、8週間以上、咳が続くようなら専門医による検査を受けることをお勧めします」

似た症状の疾患が多いぜんそくは、適切な治療を受けるために早期発見が重要だそうだ。
(駒形四郎)


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