中古物件を解放感のある空間に一新

都内に出没? 天井アゲ軍団の謎

2013.04.23 TUE


中古住宅を購入して、リフォームやリノベーションをするという選択肢も、以前に比べてメジャーになってきたが、ネットでジワジワと話題になっているのが“天井アゲ軍団”。一体、彼らは何者なのだろうか?

「“天井アゲ軍団”とは、リノベーションの中でも“天井を上げる作業のみ”をやってくれる人たちなんです。私たちが運営する内装工事などを提供・販売するサイト『R不動産toolbox』のサービスの1つなんですが、工事をお願いしている職人さんたちにパワー溢れる若手が多かったことから“アゲ軍団”と命名しました」

そう教えてくれたのは、『R不動産toolbox』を運営する株式会社スピークの荒川公良さん。ではなぜ、“天井を上げる作業のみ”なのだろうか?

「昔の建物は天井が低く圧迫感がありますが、貼ってある天井を取り払うだけで解放感が出て広く感じられ、カフェのようなおしゃれ感も出るんです。でも、リノベーションというと設計やデザイナーに頼むのが一般的。天井を上げるだけでいいと思っても、やってくれる人がなかなかいなかったんです。このサービスなら、例えば木造戸建てのリビング14畳の天井を上げるだけなら、工事費23万円、工期は1~2日程度。配線整理や露出した壁を塗るなどのオプションは別料金ですが、費用も日数も抑えられます」

なるほど。手軽にできて値段も安いというわけですね。でも、一戸建てならともかく、分譲マンション住まいでも天井って勝手に上げていいもの?

「分譲マンションなどでは、ある程度大がかりな工事をする場合は管理組合への連絡が必要です。工事の“音”などが周囲の住人に影響しますからね。ただ、リノベーション作業の1つなのでNOと言われることはないと思います」

それは安心。といっても、建物の構造によっては上げられないケースもあるのでは?

「基本的にどんな構造の建物でも技術的には可能です。どれだけ上がるかは建物によりばらつきがあり天井を剥がしてみないと分からないのですが、事前にお風呂や押入れ等の天井にある点検口を開けて確認するので予想はできます。平均して20~30cm、木造だと60cmも上がることがありますね。ただし、最上階の場合は断熱材が出てくるのでお勧めできないんです」

ちなみに、遮音性など機能性に影響はないんでしょうか?

「1枚の板があるかないかの違いはありますが、遮音などの機能は床にあるので問題になったことはありませんね。天井を貼るのは電気配管や換気ダクトを隠すためなので、その露出したテイストがお好みの方にはお勧めなんです」

ネットから注文できるという手軽さもあり、結婚などを機に中古住宅を購入した若夫婦の利用も多いそう。広い家に引っ越すのは金銭的にもなかなか難しいけど、広々とした空間を演出するくらいならR25世代にも手が届きそうですね。部屋が手狭とお嘆きのアナタ、一度検討してみては?
(斉藤陽子)

※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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