日本初の養殖事業スタート

値段高騰!ナマコ需要急上昇の理由

2013.07.04 THU


三重県にある醤油メーカー「ヤマモリ」が、日本で初めてナマコの大規模養殖事業をはじめるという。生産規模は、なんと年間5000万匹の予定だとか。ナマコって、あの海にいるヘンな生き物ですよね。なぜ養殖を?

「中国への輸出向けです。中国では、干したナマコが高級食材として扱われ、フカヒレや干しアワビよりも人気が高いんですよ」(ヤマモリ・三林憲司さん)

日本産干しナマコは昔から輸出品として人気があり、江戸時代にも中国へ輸出されていたそう。さらに、増える需要に中国国内での供給が追いつかず、日本産干しナマコの価格も上昇。現在は1キロあたり4万~5万円で輸出されており、これはなんと6年前の約5倍の価格だそう。輸出品として確かな実力があるんですねえ。

「国内でも研究はしていましたが、幼生の飼育が難しく、養殖段階まで至りませんでした。そこで、養殖に成功した中国のナマコ業者と提携し、ノウハウを得たのです」(同)


なるほど。それにしてもナマコって、見た目も含めて何だかよく分からない存在です。どんな生き物なんですか?

「ナマコは棘皮動物といい、ウニやヒトデの仲間です。日本だけでも約200種、世界全体だと約1500種類おり、食用になるのは、マナマコなど約30種類だけです。寿命は約5~10年。意外と長生きです。餌はプランクトンや魚の卵などで、あの筒型の片方にある口から摂取します。もう片方は肛門。簡単な構造ですね(笑)」(同)

ナマコは夜行性で光に弱く、養殖場でも、暗幕の中を懐中電灯片手に作業するのだとか。またナマコは水温15度以下、もしくは25度以上で眠ってしまい、成長が阻害されてしまうので、光や水温は24時間態勢で注意深く管理する必要があるという。

研究が進んでいるとはいえ、まだまだ生態に不明な部分も多いというナマコ。外敵に襲われると、自分の内臓を吐き出して逃げるのだとかう~ん、やっぱり謎が多い!

※この記事は2011年1月にweb R25に掲載された記事です

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