入居率100%の秘密をリサーチ

予約100名!マニアライフ賃貸

2013.07.01 MON


部屋探しのポイントといえば、場所、広さ、日当たり? 実は最近、「趣味が楽しくできる」という視点で入居率100%を維持している賃貸物件があるという。その名も“マニアライフ賃貸”だ。では一体、どんなマニアの、どんな物件なのだろうか? 『マニアライフ賃貸の発想』の著者であり、実際に“マニアライフ賃貸”を手掛ける建築デザイナー・阿部高大さんに聞いてみた。

「まず、ハーレーやドゥカティ、BMWといった輸入バイクを持つライダーのためのバイクマニア物件があります。ここは3部屋しかないんですが、登録して待っている入居希望者が100人もいるんですよ」

なんと100人待ち! 都内にあるこの物件、1階部分にバイク2台を駐車できるガレージを設けたメゾネットスタイルだ。リモコン電動シャッター、大容量換気扇、ガラスサッシ完備、隣戸との壁は遮音構造。バイクをガレージに入れて整備したり、ホコリを気にせずガラス越しに眺められるのである。でも、なぜそこまで人気に?

「ライダーにとっては、電動シャッターが開いてそこから出ていくワクワク感もたまらないようですが、一番の理由はバイクを盗まれたくないということ。ハーレーの盗難件数を調べてみたら、やはり多くて。そういうニーズがあるので、ハーレー好きが集まるショップやウェブサイトで少し宣伝するだけで、すぐ入居希望者が集まるんです」

なるほど。だから、常に入居率100%を保てるというわけだ。ほかにはどんな物件が?

「絵が掛けられる大きな壁のあるアート物件や、バイク同様、部屋に自転車が入れられて、マンションの入り口に時間貸しの自転車工房がある自転車物件。ペンキ屋さんや電気屋さんなど、場所が必要な職人さんたちが入っているワークショップ物件などがあります」

いずれも現在は満室で、バイクやアート物件は阿部さんの趣味から、自転車物件は大家さんの趣味から発想したという。自らもマニアだからこそ、マニアが喜ぶ作りを考えられるのだ。では、次に考えているのは?

「最近は家での時間を楽しむ人が増えてきているので、どんなマニアにも対応できるようなロフトのようなものをたくさん作りたいですね。あと、今はちょっと割高なものが多いので、近隣の家賃相場と同じくらいの価格にしたいと思っています」

“マニア”と聞いて、ちょっとあやしい雰囲気なのかと思っていたら、実際はなんともおしゃれな空間。その先に、思いっきり“マニア”が楽しめるバラ色の生活があるのなら、待ってでも入居する価値がありそうだ。(斉藤陽子)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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