頭金の額で総返済額は大きく変わる

住宅ローンの頭金 用意額は?

2013.07.01 MON


住宅ローンを組む際、必ずついてまわるのが頭金の問題。頭金がたくさんあればローンの負担は軽くなるが、まとまった金額を用意するのは簡単ではない。一般的に、頭金の額はどのくらい必要なのか? リクルート住宅総研の「2010年新築マンション契約者動向調査」(2010年1月~12月の新築分譲マンション契約者に調査)から、相場を探ってみた。

まず首都圏(調査数4035件)の集計結果をみると、自己資金(頭金)の平均額は996万円。かなり高く感じられるが、世代別にみると50歳以上のシニアカップル世帯が2698万円と突出しており、これが全体の平均を押し上げた格好だ。金額別の内訳では「200万円未満」(21.9%)がトップとなっている。続いて関西圏(調査数1967件)の自己資金は平均860万円。こちらもシニアカップル世帯が2114万円と高く、金額別では「200万円以下」(26.5%)が最も多いなど首都圏と同様の傾向がみられた。

平均額が1000万円近いとはいえ、実態としては少額の頭金でローンを組むケースがかなり多いようだ。実際、頭金ゼロでもローンは組めるが、ファイナンシャルプランナーの海宝賢一郎氏は「最低でも物件価格の3割程度の自己資金を用意するのが理想的」と語る。

「自己資金が貯まっていない人が住宅ローンを組む場合、返済していけるかを十分に検討する必要があります。それに、マイホームを買うと不動産取得税や登録免許税などの税金もかかってきます。本気で買おうと思うなら物件価格の2割程度を頭金に、1割程度をその他の費用に回せるくらいの自己資金は用意したいところです」

では、頭金によって返済の負担はどこまで変わるのか? 不動産・住宅サイトSUUMOの「住宅ローンシミュレーション」で調べたところ、3000万円の物件を頭金2割で買った場合と頭金ゼロの場合では、総返済額にして最大200万円以上の差が出るケースもあった。

ちなみに、3000万円の2割は600万円。退職金から潤沢な自己資金を捻出できるシニア層や、親から多額の援助を受けられる人でもない限り、簡単に用意できる金額ではない。将来のマイホーム購入を考えるなら、若いうちからコツコツ貯蓄しておく必要がありそうだ。(榎並紀行)

※この記事は2011年11月に取材・掲載した記事です

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