「地ビール」ブームが再び到来?

街角に続々登場 ビアバー体験記

2013.07.07 SUN


「地ビール」といえば観光地のお土産として売られているイメージ。独特のクセがあり、正直言ってあまりおいしいという印象はない。ところが、最近はちょっとばかり事情が違うようだ。

「確かに、これまでは観光地のご当地ソフトクリームと同じように物珍しさで売れていた感のある地ビールですが、じつはここ数年で急激に人気が高まっているんですよ」

と、教えてくれたのは都内のビアバー「目黒リパブリック」店長の坂本貴洋さん。
厳選した「日本の地ビール」を常時取りそろえる同店には、多くのコアなビールファンが集まるという。地ビール人気が高まっている理由はどのあたりにあるんでしょうか?

「やはり、第一には地ビールの品質向上が挙げられるでしょう。1994年に国内での地ビール製造が解禁になった時、観光地の街おこし的に地ビールが流行りました。その後は一時衰退しますが、その後も残った醸造所ではクオリティの高い地ビールが造られ続けてきたんです」

そうした「おいしい地ビール」がきっかけとなって、ようやく大手メーカーのビール以外にも目が向けられるようになってきたとか。坂本さんによれば「日本の地ビールは現在、欧米の模倣から、オリジナリティを見つけ出していく段階にきている」とのこと。今後はさらに地ビール人気が過熱していくはずと予想する。

ちなみに、ビールには大きく分けて「ラガー」と「エール」の2種類があり、そこから製造方法によってさらに細分化される。そうした味の違いを飲み比べながら楽しめるのも、ビアバーならではの魅力だ。坂本さんにオススメを聞いてみた。

「まずは当店オリジナルの『目黒ラガー』。日本人になじみ深いラガースタイルですが、市販のものより甘みとコクが強いタイプです。誰でも飲みやすく、トータルバランスのクオリティが高いビールですね。次に大阪の酒造所で造られているエールタイプの『W-IPA』。ホップをガンガンに効かせた強力な“泥酔ビール”です。地ビール独特の青臭さと濃厚な味が特徴で、これにハマる人も多いです。同じエールタイプでも志賀高原ビールの『not so mild ale』は真逆のスッキリした飲み口。炭酸を含まない“リアルエール”と呼ばれるタイプで、液体に圧力がかかっていない分、井戸から汲み出した時の純粋な味わいを楽しめます」

じっさいに飲み比べるとその個性の違いは歴然だ。決して飲みやすいものばかりではないが、どれも作り手の強烈なこだわりが感じられる。

自宅で缶ビールもいいけれど、たまにはビアバーで奥深いビールの世界を探求してみては?
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※この記事は2011年4月に掲載された記事の再掲載です。

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