サラリーマンなら気になるその金額

今夏のボーナス支給額と使い道は?

2013.07.13 SAT


電通総研の「消費気分調査」によると「今年のボーナスの“使い道”TOP5」は、1位・国内旅行(30%)、2位・贅沢な外食(11.2%)、3位・LED電球(7.2%)、4位・海外旅行6.4%、5位・ベッドや布団に敷く冷却マット(4.5%)という結果に。1位の国内旅行は昨年の22.2%と比べ割合が大きく向上。“冷却マット”の順位は、10位から大幅にアップした
夏のボーナスが支給され、何に使おうか楽しみにしている人も多いのでは? とはいえ、すでに多くの人が実感しているかもしれないが、どうやら今夏のボーナスは、例年より下がっている模様。

日本総研、みずほ総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの大手金融系コンサルティング会社が4月に発表した今年のボーナス見通しでは、日本総研が昨年から2.7%減の約35.4万円、みずほ総研が0.8%減の約36.1万円、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが0.9%減の36.1万円と、各社ともその金額は減少するという予想を立てていた。

さらに、7月5日に損保ジャパンDIY生命保険が発表した「2012年夏のボーナスと家計の実態調査」によると、ボーナスの手取り額は昨夏より6.5万円減の61.1万円。2002年の調査開始以来、最低の金額を記録したという。なんとも気の沈む結果だが、その原因は一体何なのか。

「影響が大きいのは、昨年度下期の製造業の低迷ですね」と言うのは、日本総研調査部の主任研究員、小方尚子さんだ。

「原油価格高騰による製造コストの増大と、円高による海外での売上低迷により、製造業の収益は大幅に下がりました。その結果がボーナス額に影響を与えているんです」

さて、こんなご時世の中で、ボーナスの使い方の意識はどう変化しているのだろう。電通総研が20~60代の男女1200人を対象として実施した「消費気分調査」によれば、今年のボーナスのうち、貯蓄にまわす金額は27.7万円と、前年度と比べ1.5万円も増加。やっぱり、みんなお金を使わなくなっているのか…と思いきや、そうでもない、という声も。

「昨年に震災によって落ち込んだ消費意欲が、今年になってようやく、震災以前のレベルに回復しているんです。特に、ロンドンオリンピックなどのイベントの影響や、円高による海外旅行への追い風もあり、今夏は旅行・飲食を中心に、サービス業の消費が伸びそうですね」(みずほ総研経済調査部エコノミスト風間春香さん)

先ほどの「消費気分調査」でも、「ちょっとした贅沢をすることがある」と答えた人の合計は全体の85.8%で、震災以降最も高い数値なのだとか。その使い道の1位は「国内旅行」。2位は「贅沢な外食」と、サービス業に追い風が吹いているようだ。

「また、復興需要に支えられ、建築や医療・福祉業を中心に、雇用や所得環境も改善されてきています。安定した仕事や収入は消費の増加につながるため、それにともなって、今夏以降は景気も緩やかに上向いていくはずです」

この調子なら、今冬はともかく、来年夏のボーナスは少し期待できる…かも?
(森石豊/Office-Ti+)

※この記事は2012年7月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト