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ハーバード大基金運用者の給与とは

2013.08.06 TUE


画像提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)
米ハーバード大学基金の巨額の資金や卓越した投資は広く知られているが、このたび、元ポートフォリオマネージャーの自宅が1475万ドル(約14億7500万円)で売却に出されていることがわかった。運用資産総額300億ドル(約3兆円)で世界でも屈指の運用体でもあり、運用者はいくらもらっているのか。

同大学の基金を運用するのはハーバード・マネージメント・コーポレーション。同社で以前、ポートフォリオマネージャーだったフィリップ・デュビューク氏の自宅が、不動産売買仲介のサイトの売り物件リストに掲載されたのだ。

該当する物件は、ボストンの郊外に位置する閑静な大邸宅街で、2.7エーカーという広い土地に、家はベッドルーム9室、プール、ビーチ、森林などがある。

米NYタイムズによれば、デュビューク氏は1999年の年収が900万ドル超。報酬の内訳こそわからないが、同大の運用が全盛時代にあったころだ。

それでも、デビッド・テッパー氏の22億ドル、レイモンド・ダリオ氏の17億ドルなど著名なヘッジファンドマネージャーたちよりも低い報酬額となる。

 デュビューク氏は20億ドルのコアエクイティ戦略、3億ドルのM&Aファンドの運用の責任を負ってきたという。

ただし、同基金の運用成績はここ20年では12.29%だったものの、10年では9.49%に低下している。最近3年間は10.42%と戻しているものの、直近の1年間ではマイナス0.05%という低調な利回りとなっている。

ちなみに2011年の報酬額上位6人の運用担当者の報酬総額は2950万ドル(約30億円)。最高は、アンドルー・ウィルシャー氏の661万ドルだった。

2008年からトップに就任したジェーン・メンディロ最高経営責任者(CEO)は、2020年までには基金は500億ドル(5兆円)を突破すると目標を立て、長期立て直しを図っているところが、現状では厳しい状況に追い込まれている。

ちなみに、2013年のポートフォリオは主なところで、以下のようになっている。
米国株 11%
外国株 11%
新興国株11%
PE  16%
不動産 10%
資源  13%
米国債券4%
外国債券2%

 一方で日本の大学は、最終的には理事会で決定されるものの、通常の実務は経理課長あたりが責任者となっているケースが多い。

慶応、駒澤、愛知など多くの私立大学がデリバティブ取引によって多額の損失を被っている。完全に為替がブラインドとなったのか投資に踏み切ったのは良いが、2007年、2008年でどうしようもない痛手となった。

東京大学など国立大学法人でも、法律に基づいて国債や、政府・地方債などを中心とした債券の運用を基本として行うことになっているため、低リスク・低リターンにとどまっている。

ハーバード・マネージメント・カンパニーで90年代の黄金時代のCEOジャック・メイヤー氏は、90年の47億ドルから、2005年には226億ドルにまで基金を運用によって増やしている。

現在であ、そこまでの運用を望むことも難しく、また当時は高額な報酬だったために、内外から批判が出たことも事実で、かつてほどはもらえない、というのが実情のようだ。

記事提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)

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