3年後には実用化らしい…

虫歯を治す歯科治療最新技術!

2013.10.20 SUN


「フロスを使って歯間をキレイにする」「時おり歯垢の“染め出し液”を使って、磨き残しがないようにチェックする」など、誰にとっても大事なポイントはあるものの、歯磨きに完全な正解はないみたい。人類と虫歯との戦いは、まだ続く!? 写真提供/gettyimages
昨年12月、歯科治療の画期的な新技術「ヒドロキシルラジカル殺菌法」の開発が伝えられ、新聞等でも大きな話題になりました。なんでも、虫歯や歯周病の原因菌を数十秒~数分で、ほぼ完全に死滅させることができるのだとか。

いったいどんな技術なの? 「ヒドロキシルラジカル殺菌法」を開発し、実用化を目指す東北大大学院歯学研究科・菅野太郎助教に聞きました。

「低濃度の過酸化水素にレーザー光をあてると起こる化学反応を利用して、人体に影響を与えずピンポイントで殺菌する技術です。これまでは、除去しきれなかった病原菌が原因で、歯周病が再発するケースがありました。強い殺菌剤を使えばいいのですが、それでは人体にも悪影響が出てしまう。その点“ヒドロキシルラジカル殺菌法”は安心で、徹底的な殺菌を行うことができます。経済産業省から予算が出ており、3年で実用化する計画です」

レーザーを利用して殺菌ですか! もしかして3年後には、歯を削らずに虫歯の治療ができるようになったり?

「残念ですが、虫歯菌に感染してしまった部位は取り除く必要があります。ただ、ヒドロキシルラジカル殺菌法を“治療法”として実用化させるのと同時に、“予防法”としても生かそうと研究を進めています。」

画期的な技術が登場しても、やっぱり歯磨きは大事なんですね。そこで気になるのが、「歯の正しい磨き方」。考えてみると、小学校以来、きちんと教わったことがありません。歯科医師で、歯科相談サイト『歯チャンネル88』を運営する田尾耕太郎先生に聞きました。

「正しいとされる歯磨きの方法は、時代によって変わってきました。例えば、少し前までは“3・3・3磨き”といって、“1日3回、食後3分以内に、3分間歯を磨く”という方法が推奨されていましたが、いまは必ずしも正しいとはいえません。食後は歯の表面が少し軟らかくなるため、かえって傷をつけてしまう可能性もある。できて間もないプラーク(歯垢)は害が少ないのですが、24~48時間経つと成熟して虫歯の大きなリスクになるので、就寝前にしっかり歯磨きを行い、朝起きたらもう一度サッと磨く、という方法がオススメです」

その人の歯の状態や食生活によっても、有効な歯磨きは違うのだそう。「ヒドロキシルラジカル殺菌法」の実用化に期待しつつ、まずはお近くの歯科医院で、自分に合った歯の磨き方を確認してみては?
(月川碧/blueprint)

※この記事は2011年01月に取材・掲載した記事です

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