リスクはあるけど、すぐに売り切れちゃう!

高利回り「個人向け社債」の購入法

2013.10.03 THU


企業はリーマンショック以降、資金調達先を多様化させてリスク分散を図る傾向にある。それが個人向け社債の増加につながっているようだ 図版作成/山里將樹(データ出典:日本証券業協会)
個人向け社債が注目を集めている。ソフトバンクやソニー、電力会社など、大企業の発行が相次いでいるからだ。

社債は本来、億単位で発行されるが、それを10万~100万円に小口化したのが個人向け社債。個人向け社債の特徴は金利の高さで、その多くは0.7~1.5%と、銀行の定期預金金利を大きく上回っている。

「個人向け社債はそれぞれ償還期間が決められており、満期になれば元金に利子がつき返還されます。償還期間は半年~5年が一般的。途中売却は価格下落のリスクがあるため、購入後は満期まで待つのが基本です」(All Aboutマネーガイド・深野康彦さん)

金利は購入後に変動することはなく、お金を寝かせるつもりで買えば高金利の貯金になる。ただし、期間中に発行企業が倒産すれば元金が戻らなくなるリスクもある。

「償還期間が5年を超えたり、発行企業の信用度が低かったりすると、リスクが高く売れにくいため、高金利になります。電力会社など安定した企業ならリスクは低めですが、同時に金利も低くなります」

購入の際には、第三者機関が企業の信用度を評価した「格付け」や、事業内容、業績を確認するのが必須だ。

とはいえ、電力会社のような“安定企業”でも、社債の金利は銀行よりだいぶ高い。どうしたら購入できるだろう?

「多くの個人向け社債は、大手証券会社で購入可能。ただし社債の発行は不定期で、情報も大々的には出回りません。しかもすぐに売り切れるため、経験のない方が自力で購入するのは至難の業。購入を希望する場合は、証券会社で事前に口座を作り、金利や期間など、社債の希望条件を伝えておきましょう。それに見合ったものが出たら教えてもらうのが賢明です」

個人向け社債の購入は激戦。それなりの苦労は覚悟した方が良さそうだ。
(有井太郎)


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