どの型が流行するのか

インフルエンザ予想、今年は困難!?

2013.11.20 WED


ちなみにC型インフルエンザの症状は比較的軽く、主に幼児が感染するもの。流行が問題になることもあまりないようだ。 画像提供:スマイル/PIXTA
寒さが本格化して、風邪を引き始める人が周囲でちらほら出てきました。これからインフルエンザも広まっていきそう。企業によっては、福利厚生のひとつとして予防接種を検討しているところもあるようです。インフルエンザにはA型とB型、そしてC型とがあり、型によって症状が異なるようですが、今年は何型のインフルエンザが流行すると予想されているのでしょうか?

「今年はせき、鼻水、喉の痛みと高熱が続くA型のインフルエンザが流行るといわれています。実際に、佐賀県で予想どおりA型が広まり、例年より1カ月ほど早い10月31日に流行期入りと報じられました。ですから、A型が活発に動くとされる12~2月初旬までの流行が予想されています。ただし、B型の流行が無いともいいきれません。これまでは、吐き気や下痢などの症状が特徴的なB型の流行は1年おきにやってくるというパターンでしたがそれが変わってきているのです。昨年・一昨年と2年連続で流行したこともあり今年がどうなるのか予想ができないため、B型の活動期の2月中旬~3月末まではこちらも注意が必要です」(泉岡医院・泉岡利於さん)

なるほど。一応A型が流行すると推察されているけれども、これまでの予想が通じなくなってきている部分もあるというわけか…。ところで、インフルエンザの種類によって予防方法も変わるのでしょうか?

「いいえ。インフルエンザウイルスの感染はどの型であっても、せきやくしゃみなどで出たウイルスが他の人の粘膜へと付着することで広まる『飛沫感染』であり、高い湿度に弱いことに違いありません。ですから、どちらの型に対してもマスクの着用、手洗いうがいの徹底、加湿器を利用して湿度を保つのが予防の基本となります。感染が心配な人は、12月の初旬までにインフルエンザ予防接種を受けるとよいでしょう」

ちなみに、今年は暖冬だといわれていますが、暖冬だとインフルエンザが流行しにくくなるというようなことはないのでしょうか?

「暖冬と流行に直接の関係は認められなくなっています。これまでの定説では『気温が10度以下』になるとインフルエンザウイルスの活動が活発になるといわれてきました。しかし、2年前に『気温が30度前後』のメキシコで大流行したり、日本でも真夏の沖縄で流行したこともあり、『暖かければインフルエンザは流行らない』とは断言できなくなりました。最近では気温の低さよりもむしろ『湿度の低さ』が流行の決め手になるという説が有力です。ですから暖冬でも湿度が低い状態が続くと、インフルエンザが流行する可能性は大いにあります。暖かい日が続いても、くれぐれも油断は禁物ですよ」

ただでさえ、忙しくなるこの時期。インフルエンザに感染したら、気合と根性があろうと、会社を休まざるを得ないわけですから、きちんと予防して、健康な体で乗り切りたいですね。

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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