ソニー、キヤノン、オリンパス各社しのぎを削る

ミラーレス一眼購入のポイントは?

2013.11.22 FRI


NEX-5Rは、APS-Cを搭載しており、背景がボケた雰囲気のある写真を簡単に撮影できる。また、動く被写体への追従性と高速性に優れた位相差検出方式AFを採用することで、ピント合わせもストレスフル。まさに、デジタル一眼レフカメラのクオリティと、コンパクトデジカメの手軽さを持った1台だ
ニコンに続き、キヤノンもミラーレス一眼市場に参入した2012年。デジタル一眼レフカメラの二強がそろったことで、市場はさらに盛り上がりをみせている。デジタル一眼レフカメラの市場規模を比べると、2009年と2012年では、ほぼ6倍に拡大。なかでも、冒頭の「ミラーレス一眼カメラ」と呼ばれる、小型一眼カメラの人気が高い。ソニーマーケティンが行った「デジタル一眼カメラの購入に関する意識調査」によると、デジタル一眼カメラの購入を考えている人の約6割は、「ミラーレス一眼」の購入を検討している。

年末年始にかけて、各社から新機能を搭載した機種が発売されることもあり、興味を持っている人は多いだろう。

各社の製品ラインナップとその特徴をざっくり説明すると、まずミラーレス一眼市場にいち早く参入したオリンパスは、スタイリッシュなフォルムの『PEN Lite』シリーズが女子から根強い人気を誇る。同じく早期参入組のパナソニックは、画面タッチでAFを操作できる『LUMIX DMC-G5X』の評価が高い。キヤノンは豊富なレンズを生かせる『EOS M』、ニコンはAFの速さに定評がある『V・Jシリーズ』でファンのすそ野を広げている。ほかにも富士フイルムは、画質にこだわった「XE-1」、ペンタックスは、超小型サイズの「Q10」と、各社が独自の製品でしのぎを削っている。また、ソニーの新商品「NEX-5R」は、Wi-Fiを経由してスマートフォンと連携する新機能を搭載。「ミラーレス一眼」の新たな可能性を見いだした。

しかし、これだけ種類が豊富だと何を基準に選べばいいのだろうか? そのキーワードのひとつが「イメージセンサー」だ。

「イメージセンサー」とは、写真の美しさを大きく左右する、いわば心臓部のひとつ。センサーのサイズが大きいと、背景だけボカした雰囲気のある写真を撮りやすかったり、暗いところでもノイズの少ない写真を撮ったりすることが可能になる。「ミラーレス一眼」は、スマートフォンのカメラや、コンパクトデジカメに比べて、大きめの「イメージセンサー」を搭載しているので、美しい写真が撮れるというわけだ。

この「イメージセンサー」はメーカーによって微妙にタイプやサイズが異なっている。ソニーやキヤノンが採用している「APS-C」は、デジタル一眼レフカメラの中型機にも使われる大型のイメージセンサーだ。一方、パナソニックやオリンパスが採用する「マイクロフォーサーズ」は、「APS-C」より一回り小さいが小型化に有利で、ほぼミラーレス一眼専用。ニコンやペンタックスは、独自規格を採用しているが、ミラーレス一眼を選ぶうえで、この「センサーサイズ」はチェックしておきたいところ。

そしてもうひとつ知っておきたいポイントがある。それが、各社独自の新機能だ。先ほど紹介したソニーの「NEX-5R」は、通信機能を搭載。アプリを使うことで、撮影した写真をWi-Fi経由でスマートフォンやタブレットに送ったり、SNSなどにアップロードしたりすることができる。また、スマートフォンをリモコンとして使用でき、構図確認や露出調整をしながらリモートで写真を撮ることも可能だ。

前述の調査によると、20代30代は、写真を記念に残しておくものから、ソーシャルメディアを通じて共有する、“ビジュアルコミュニケーション”が定着。他の世代よりカメラのネットワーク機能を重要視していることが分かった。

通信機能を備えた機種も発売され、さらに手軽に写真を楽しめるようになった『ミラーレス一眼』。スマートフォンのカメラ機能で写真の楽しさに目覚めた人や、もっと素敵な写真を撮りたいと思っている人は「ミラーレス一眼」デビューしてみてはどうだろう。
(笹林司)

※この記事は2012年11月に取材・掲載した記事です

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