個人での資産運用を考える人は一考の価値あり

「個人向けヘッジファンド」が人気

2013.12.04 WED


2012年9月、教職員向けの年金や生命保険を管理する教職員共済が、資産の一部をヘッジファンドに投資していくことが明らかになった。保守的なイメージを抱く人も多いであろう機関だけに、意外性の高いニュースとなったが、この他にもヘッジファンドに投資する機関は増えているという。

「ヘッジファンドとは、プロのファンドマネージャーに資金を預けて、投資する資産運用で、投資対象は株や金、あるいは農作物などにまで及びます。市況を見ながらいろいろな戦略を取れるので、近年の冷え込んだマーケットでも収益を出せる可能性を持つと注目されています」

そう語るのは、ヘッジファンド証券の代表取締役・眞野定也さん。通常のヘッジファンドは「私募型」とよばれ、一口2000万~3000万で資金を募り、何億にも膨れ上がった資金をファンドマネージャーが運用する。そのため、応募できるのは事実上、機関投資家や一部の富裕層だけだった。

しかし、上記の運用方式が注目されていることを受け、近年、「公募型」とよばれる個人向けのヘッジファンドが登場。ヘッジファンド証券も「公募型」を扱う会社のひとつで、2011年より一口100万円のヘッジファンドを販売している。投資の際は手数料(1.05~3.15%/税込)と管理料も上乗せされるので、“個人向け”といっても普通の会社員には手を出しにくい金額に思えるが、「初回の募集では6億7300万円集まった」とのこと。どうやら個人投資家の関心は高いようだ。

「ヘッジファンドの大きな特徴は、運用を任せられたファンドマネージャーに成功報酬が発生すること。そのため、優秀なファンドマネージャーはヘッジファンドに携わることが多いんです。また、元金を増やさなければ彼ら自身も成功報酬を手にできないため、市場が右肩下がりになっても、“自分ごと”として可能な限り収益を追求してくれます」

全体的に市場の成長力が弱まっているなか、自ら株などに投資するよりも投資のプロに任せた方が賢明と考える人が多いのは納得だ。

ただし、多岐にわたる投資手法を駆使するヘッジファンドといえど、当然ながら損失を被るケースもある。また、運用手法が複雑になるため、良くも悪くも景気の動向と反する場合も…。その辺のリスクをきちんと理解したうえで検討することが必須だ。

ちなみに、口座開設から入金・投資までヘッジファンド証券では最短で約2週間とのこと。ファンドによって多少の差はあるが、意外と手軽に始められるようだ。とはいえ拙速は禁物。コールセンターも設けられているので、気になる疑問はすべて解消してから、やる・やらないを判断した方が良いだろう。
(有井太郎)

※この記事は2012年12月に取材・掲載した記事です

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