価格競争で安くなる? 得するポイントは“目利き力”

ヤフーショッピング無料化の影響は

2013.12.05 THU


ここ数年、日本の法人による個人向けEC市場の規模は右肩上がり。個人出店も増えることで、爆発的な伸びを見せる可能性も大いにありうる 図版作成/藤田としお(経済産業省資料BtoC-EC市場規模より作成)
本やCDだけじゃなく、水や生活用品なんかもネットでポチっ…と、すっかり身近なものになったネットショッピング。その市場拡大を目指して、Yahoo!ショッピングが法人、個人を問わず、出店料と売り上げロイヤリティの無料化に踏み切った。誰でも無料でネットショップを開業して、その利益をまるごと得ることができるのだ。とはいえタダで大丈夫なの? と、ヤフーショッピングカンパニー本部長の安房正浩さんに聞いてみた。

「すべての商取引の中でインターネットによる売買の割合を『EC化率』と言うんですが、日本ではまだ3%ほどなんです。イギリスでは10%に迫る勢いなので、日本でも同レベルまで市場を拡大する余地がある。EC化の流れを加速するためにも、出店料や売り上げロイヤリティを無料化するのが早道と判断しました。当社の収益は広告などでまかなっていくモデルを考えています」

無料化のインパクトは大きく、これまで1カ月に数百店程度の出店申し込みだったの

が、発表してから1カ月で6万件を超えるまでに増加したそうだ。その半数以上が個人出店の申し込みだとか。出店数が増えると、消費者にはどんな利点があるのだろうか。Eコマース事情に詳しいネットショップスタジオ取締役の深田浩二さんに聞いてみた。

「店舗が増えることで、価格競争が起こるのは間違いないと思います。ただ、価格が安くても、在庫が少ない、届くのが遅いなど、商品力以外のサービス面において店舗ごとに相当な差が出てくるはず。ユーザー側は、ネットの掲示板やSNSなどで情報を集めサービスレベルの低い業者を見抜くといった『ECリテラシー』を強化していく必要がありますね」

安心できる買い物をするために「いい店」を見極める、という行為はリアルもネットも変わらない。そのためにも、まずは無料でネットショップを開設して「売る側」を経験してみるのもいいかも?
(大谷 弦/清談社)


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