物件価格は同程度、だが、環境は?

郊外戸建てvs.都内マンション

2014.01.08 WED

「郊外の一戸建て」と「都会のマンション」というように、物件価格が同程度で立地条件が異なる一戸建てとマンションで迷ってしまうケースもあるかと思います。今回は、そんな郊外の一戸建てと都会のマンションで迷った場合の考え方についてまとめたいと思います。

まず、物件を探し始める前に、現在の家計から安心して返済できると思われる住宅ローンの借入予定金額に、準備できている頭金の金額を足して、安心して購入できる物件価格を求めます。住宅購入を検討する際の初期段階でしっかりと考えておくべきです。そして、現在の家計から購入可能な物件価格がだいたい分かってきてから、物件探しを始めます。
物件価格だけをある程度決めて物件探しを始めると、購入可能な一戸建ての立地と、購入可能なマンションの立地が多少違ってくることに気づくと思います。これは、同じ立地条件で探すと、マンションよりも一戸建ての方が多少なりとも物件価格が高くなっているのが通常だからです。その結果、物件価格を先に決めると、マンションだと少し都心に近く、一戸建てだと少し都心から離れた物件が購入可能な範囲に入ってくるわけです。

近年は、郊外型の大型ショッピングモールやアウトレットモールなどが増えていますので、郊外だから不便だとは一概にいえなくなってきています。広めの一戸建てで、小さいながらも庭がある。通勤がちょっと不便なだけで、あとはゆったりとしたマイホーム生活が待っている。これはそれなりに魅力的でしょう。

一方、近年の不動産価格の下落によって、都心に近いマンションでも手ごろな価格になってきています。同じ物件価格で買えるマンションが、駅近で利便性の高いものであれば、通勤が短時間で済むため体が楽というだけでなく、買い物やレジャーなど、どこに出かけるにも便利といったメリットが得られます。毎日、ラッシュ時間帯に通勤しなければならないお父さんにとっては、通勤にかかる時間が20分なのか、40分なのか、1時間なのかは、体力の消耗や睡眠時間などへの影響度合いがかなり違ってくるでしょう。

こうしたそれぞれの魅力に加え、一戸建てとマンションにはそれぞれのメリット・デメリットがありますので、それらを総合的に検討しようとすると、どちらにも一長一短があって、結局どちらがいいのか訳が分からなくなってしまう可能性もあります。

そんなときは、もうひとつ、判断要素を加えてみてください。
それは、「購入するマイホームに一生涯住み続ける可能性が高いのか低いのか」という点です。

一生涯住み続ける可能性が高いのであれば、郊外の一戸建てでもいいでしょう。今後も人口減少や少子高齢化が進み、郊外の不動産価格が下がっていっても、売却や賃貸に出す可能性が低いなら、購入後のマイホームの価値の変動はそれほど気にする必要がないと思います。一方、一生涯住み続ける可能性が低いのであれば、都会のマンションの方がいいかもしれません。将来の時点で売却や賃貸に出すときに、マイホームの価値が下がっていると、それだけ売却価格や賃貸の家賃収入が低くなってしまう可能性が高まります。簡単に言えば、マイホームによる損失が大きくなる可能性が高いわけです。やはり、そのような事態を避けるためには、できるだけ立地条件のいい物件を買っておくべきでしょう。

一生住むのか住まないのか、迷ったら、この点は意外と重要な判断要素になると思います。ぜひ、ご家族ともじっくり話し合って、満足のいく住宅取得を目指しましょう。

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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