1年トータルで数億円のところもあるらしい…

知られざるお賽銭のヒミツを調査!

2014.01.03 FRI


古くから寺社にお米などをお供えする習慣はあり、現在の賽銭箱のスタイルが確立されたのは16世紀の鶴岡八幡宮といわれる。以降、全国の寺社に定着し、硬貨を投げ入れるようになった
初詣でシーズン真っ盛り。で、初詣でといえば欠かせないのがお賽銭だ。もちろん、初詣でシーズン以外でも、寺社に参拝すればお賽銭は投げ入れるもの。1年トータルではずいぶん多くの金額になっているのでは? そこで、初詣で参拝者ランキング上位の寺社に、1年間でどれくらいのお賽銭が貯まるのか、聞いてみると…。

「お賽銭に関する取材は一切受け付けておりません」(明治神宮)
「金額をお答えすることはできません」(成田山新勝寺)

他の寺社も、「お賽銭は参拝者からお気持ちをいただくもの。それを金額に換算することはできない」など、具体的な回答はもらえなかった。大きな寺社はどうやら公表してくれないようだ。

では、小さな神社ならば…と、京都のとある神社で働く神主さんに取材を申し込むと、匿名を条件に回答してくれた。

「お賽銭の額は神社の規模によってピンキリ。初詣でだけで300万人も集める神社ならば、年数億円はあるでしょう。一方で、常駐する神主もいない小さな神社では、年間数十万円程度というところも多い。ウチは古都・京都にあるおかげか、3000万円近くはいただいていると思います」

では、この集まったお賽銭は、どのように使われているのだろうか。全国の神社の元締め・神社本庁に聞いてみた。

「寄付やお札・お守りの売り上げ、祈祷料などとあわせて、建物の修繕費や布教などの宗教活動に使われています。特定の使い道を決めているのではなく、全体の中でやりくりしているところが多いようですね」

なお、これらは“特定収入”と呼ばれ、課税の対象外。ただ、それでも神社の経営は楽ではないらしい。前出の神主は言う。

「1年で一番参拝客が来る正月は稼ぎ時だと思われますが、巫女さんのバイト代もばかにならず、それほどプラスにはなりません。さらに施設の保守・修繕などにお金がかかる。ほとんどの神社がギリギリの経営だと思います。お寺のように、檀家制度やお葬式などの安定収入があるわけでもないですからね。観光都市・京都にあるウチなんて、まだいい方ですよ」

広い敷地を持つ神社は、駐車場や結婚式場を経営するなどして収益をあげているというが、小規模なところではそれも難しく、“倒産寸前”の神社も多いようだ。初詣でがまだこれからの人は、神社のためを思って例年よりもちょっと多めのお賽銭を投げ入れてみては?
(鼠入昌史/Office Ti+)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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