どうせ買うなら早い方がいい?

20代で住宅購入 いい点悪い点

2014.01.19 SUN


以前、「最近、20代のうちに住宅を買ってしまおうと考える人たちが増えてきた」という話を耳にしたことがありますが、住宅購入者の年齢分布を見ると、実際のところは依然として30代が大半を占めています。

住宅金融支援機構の調査「平成20年度民間住宅ローン利用者の実態調査(第3回)」では、平成20年11月から平成21年2月までの民間住宅ローンの利用者は、20代が約16%、30代が約60%、40代が約19%となっています。また、「平成20年度フラット35利用者調査報告」によると、平成20年度のフラット35の利用者は、20代が約13%、30代が約49%、40代が約23%となっています。

とはいえ、20代のうちに住宅取得を考えることがいけないわけではありません。頭金がなくても住宅ローンが組めるようになってきている現在では、20代のうちに住宅取得をしてしまうことも容易になってきています。安易に頭金ナシで住宅取得をすることはおすすめできませんが、以下に挙げるような「20代のうちに住宅を買ってしまうメリットとデメリット」を十分に理解したうえで決断するのであれば、大きな問題はないと思います。

まずメリットについてですが、20代であれば、30年返済を利用したとしても、50代のうちに返済が終わるので、その後は老後資金の準備に専念できるようになります。また、年収が少ないうちに借りることで、大きな金額を借りることは困難になり、借入金額も抑えられます。当然、少ない借入金額を長期の返済期間で返すわけですから、利息負担は重くなりますが、毎月の返済負担を軽くできます。収入がそれなりに増加していくのであれば、教育費の準備に苦労するリスクも低くなりますし、きちんと貯蓄ができれば、繰り上げ返済をすることで完済時期をさらに早めることも可能でしょう。
一方、デメリットとしては、、その後の家族構成の変化や収入状況の変化、勤務先の変化などのライフプランの不確定要素が多く、独身期や結婚生活の初期に住宅を買ってしまうことはその変化に対応する際、住宅を購入したことが足かせになってしまう可能性があることが挙げられます。

また、貯蓄や収入が少ないことなどが原因で頭金が少なく、借入可能額も少なくなり、購入できる物件価格が低くなってしまうこともデメリットといえるでしょう。安い物件を買わざるを得なくなると、立地条件の悪い物件や狭い物件などで妥協を迫られます。当然、そのような物件では、将来、賃貸に出したり、売却したりする際に不利になります。

さらに、しっかりと貯蓄するクセのついていない若いうちから安易にローンに頼ってしまうと、何を購入するにしてもローンを利用する「借りグセ」がついてしまう危険性もあります。この点には十分に気をつける必要があるでしょう。

以上のように、いずれは住宅取得をしようと思っている人にとって、20代のうちに買ってしまうメリットは少なくありませんが、一方でリスクもあります。今後のライフプランなども考慮したうえで無理のない資金計画を立て、適当な物件を見つけることが重要だといえるでしょう。
(ファイナンシャルプランナー菱田雅生)

他にもメリット・デメリットはあると思いますが、やはり、20代のうちに買ってしまう場合の最も大きなメリットは、返済期間を長く組めることでしょう

※この記事は2012年06月に取材・掲載した記事です

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