身体にまつわる都市伝説 第131回

コタツで寝るとなぜ風邪をひく?

2014.01.07 TUE

身体にまつわる都市伝説


体を局所的に、体温以上に加温し続けるコタツで眠るのは、やっぱり風邪の原因となる。どんなに気持ちよくても、睡眠はちゃんとベッドの上で! 写真提供/PIXTA
温かいコタツにすっぽりと身を収め、テレビでも観ながらまどろむのは、日本人ならではの真冬の悦楽。この冬休み、久しぶりの実家で思う存分“コタツでゴロゴロ”を満喫した人も多いのではないか。

ところで、昔よく母親から「コタツで寝ると風邪をひくわよ!」と怒られたものだが、これって何か根拠があったのだろうか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「一般的に風邪をひく原因には、単純に部屋が冷えているという環境的な要因のほか、脱水や疲労といった肉体的な要因が挙げられます。コタツに長時間入っている状態では、局所的に加温され続けるため、知らず知らずのうちに体が疲労し、また、汗をかいて脱水症状を引き起こしやすくなります。そのまま眠ってしまったのであれば、何時間も水分補給が行えないわけですから、なおさらですよね」

体温よりも高く加温され続けることは、僕たちが自覚している以上に体に負荷を強いている。うっかりコタツで寝てしまった翌朝、全身に疲労や倦怠感を覚えるのはそのためだと須田先生は解説する。肉体疲労の結果免疫力が低下すれば、風邪を引きやすくなる可能性は大いにあるだろう。

「また、家族など複数でコタツに入っている状態というのは、人と人が非常に密着します。もしも、家族の誰かが風邪のウイルスを持っていたとしたなら、感染のリスクは高いといわざるを得ません」

そうでなくても、そもそもコタツを活用する時期というのは、一年のなかで最も風邪が猛威をふるうシーズンと一致している。風邪が感染性の病気である以上、これもまた軽視できない要因だろう。

コタツは冬の風物詩ともいうべき日本独特の文化だが、せっかくのオフをまるまる風邪でつぶしてしまうようなことがあってはもったいない。皆さん、どうか適切なコタツ・ライフを!
(友清 哲)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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