身体にまつわる都市伝説 第134回

運動のアンチエイジング効果を検証

2014.01.28 TUE

身体にまつわる都市伝説


ちなみにストレスもまた、活性酸素を発生させる原因となる。適度な有酸素運動は、ストレス解消の意味でもアンチエイジングに有効なのだ 写真提供/PIXTA
同窓会などで旧友と再会すると、みんな同い年なのに、そろそろ“老け方”に個人差が目立つようになってきた。学生時代とちっとも雰囲気の変わらない人もいれば、名前を聞かなければ誰だかわからないほど変貌した人もいる。

いつまでも若々しくいるためのカギは、やっぱり運動ではないだろうか。体型を維持し、気力や体力に満ちた人というのは、いつまでも若く見えるものだ。

しかし、これにも異論はあるようで、運動がかえって体を老化させるという説もあるんだとか。用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「運動をして酸素を大量に吸い込むと、体内に活性酸素が生まれます。この活性酸素が老化を促進したり体調不良の原因になったりすることが、運動はアンチエイジングに逆効果といわれる理由なのですが、これは運動の質によって変わります」

鈴木先生によれば、活性酸素が発生すると、それを抑えようとして体内に抗酸化酵素がつくられる。ところが、この抗酸化酵素は加齢とともに生成量が減ってしまうため、活性酸素に対抗しきれなくなる――これが老化の仕組みだ。

「特に無酸素運動の場合は、運動直後に大量の空気を吸い込むことになり、結果的に有酸素運動以上の活性酸素を発生させてしまいます。アンチエイジングの面では逆効果ですね」

では、やはりアンチエイジングとしては運動は逆効果ということ…?

「しかし、日常的に有酸素運動を続けている人は、抗酸化酵素の生成量が減りにくいことがわかっています。抗酸化酵素が豊富につくられていれば、多少の活性酸素が発生しても、差し引きでアンチエイジング効果が得られることは間違いありません」

つまり、意気込んでハードに追い込むのではなく、ジョギング程度の適度な運動を習慣化するのが、いつまでも若々しくいられる秘訣というわけだ。
(友清 哲)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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