“ながら歩き”が思わぬ事故に…

スマホで「前方不注意」事故が急増

2014.01.31 FRI


歩きながらスマホを操作していると、目線が下を向き、周囲の様子が目に入らなくなってしまう。「ながら歩き」は危険と隣り合わせだ kou / PIXTA(ピクスタ)
右を見ても左を見ても画面をシャッシャッシャッ。ボタンをポチポチしている人がずいぶんと少なくなりました。

2012年8月現在、日本のスマートフォンユーザー数はおよそ2400万人(コムスコア・ジャパン調べ)。これは携帯電話ユーザー全体の23.5%にあたります。昨年末からおよそ43%も増加し、スマホユーザーはまだまだ増えそうです。

高速ブラウジングや快適なSNS環境など、その利便性の高さからビジネスユースにも広く使われているスマートフォンですが、このところスマホを原因とした“前方不注意”が社会問題となっています。

APが今年7月に発表した記事によると、しっかり前を見ていれば防げる事故、つまり、走っている車や歩いている人の前にふらっと飛び出して衝突事故を招くようなケースが、この7年で4倍も増加しています。

片手で操作することの多かったガラケーと異なり、スマホは両手で操作する人も多く、歩行中に使おうとすると目の前の注意がおろそかになります。気づけば目の前に階段が! というようなヒヤッとした経験がある方も多いのでは?

昨年、ニューヨークでユニークなキャンペーンが開催されました。その名も「LOOK!」。年間9000件もの交通事故が発生しているニューヨーク中の横断歩道、タクシー、街なかの掲示板などを使って、携帯使用の歩行者やよそ見運転の運転手への注意を喚起する“よそ見防止キャンペーン”です。

日本では、自動車の運転中はもちろん、自転車をこぎながら携帯電話を使用することも禁じられています。違反した場合、道交法第71条5の5によって「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」を科せられる可能性があります。たかが“ながら歩き”と言うなかれ、事故を起こし、お縄を頂戴する可能性だってあるのです。
(筒井健二)

※この記事は2013年1月に取材・掲載した記事です

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