新成人“オトナ力”ガイド

新成人生まれ年は「ドーハの悲劇」

2014.01.07 TUE

新成人“オトナ力”ガイド


1993年、最大の悲劇といえば「ドーハの悲劇」。1994年アメリカW杯・アジア地区最終予選で、試合終了間際のロスタイムにイラク代表が決めた同点ゴールにより、ほぼ手中に収めていた初出場を逃すことに。ただし、今では、「ドーハの悲劇での負けがあったからこそ、今の日本代表がある」という論調も。負けから学ぶことの大事さを教えてくれた試合でもあった 写真提供/日刊スポーツ/アフロ

あれから約20年、日本サッカーは強くなった



世の移り変わりの激しさを表す四字熟語といえば「十年一昔」。もう一昔さかのぼると新成人が生まれた1993年。さぞかし世の中、変化しているだろうと思いきや、実はこの年に始まり今に続く出来事も少なくない。そこで、2013年に20歳を迎えた新成人の生まれ年、1993年をプレイバック。

まずは、歴史の教科書に載るような出来事から。政治では「55年体制」が終焉。新党ブームで分裂した自民党は衆院選で敗れ、非自民・非共産の連立政権が成立。総理大臣には、日本新党の細川護煕代表が就任。ちなみに、現総理の安倍晋三氏は、このときの選挙で初当選した。北朝鮮が核不拡散条約を脱退して、初めてのミサイル発射実験を実施したのもこの年。この頃から、北朝鮮関係の緊張がいっそう高まった。

政治とくれば、次は経済。1991年のバブル崩壊から始まる不景気がいよいよ本格化し、「平成大不況」という言葉がささやかれるように。不況に呼応するように、格安スーツや格安パック旅行、100円ショップが大流行。今では当たり前になった「食べ放題レストラン」が増え始めたのもこの頃だ。「激安」という流行語とともに、今へと続く長いデフレ時代が始まった…。

なんだか、ちょっと暗い感じなので、いくつか明るい話題も。国民的フィーバーとなったのが、皇太子様と小和田雅子様のご成婚。また、世界最古の木造建築である法隆寺や姫路城などが、日本初の世界遺産に登録されたことも話題となった。新しい建築物では、レインボーブリッジや羽田ビッグバード(第1旅客ターミナルビル)、あべのハルカスに抜かれるまで日本で最も高いビルだった横浜ランドマークタワー、日本初の開閉式ドームである福岡ドームなど、今でも現役の大型物件が誕生したのもこの年だ。

福岡ドームといえばプロ野球「ソフトバンクホークス」の本拠地だが、1993年は「Jリーグ」の開幕でサッカーが大人気。1億総サポーターといってもいいくらいのサッカー熱の高まりで、試合中継は軒並み視聴率30%超。関連ビジネスも大盛況で、なんと「Jリーグカレー」なる商品まで売り出されていた。ちなみに、サッカーといえば、日本中が確信していたワールドカップ初出場をロスタイムの同点ゴールで覆された、「ドーハの悲劇」もこの年だった。今でこそ当たり前になった、日本代表のサッカーW杯出場だが、当時はかくも遠かったのだ。

最後に、夜遊びのお話。ディスコからクラブへの移行が進んだのがこの頃。象徴的だったのは、1993年11月に起きた、ジュリアナ東京のお立ち台撤去。大型ディスコは全国的に減少し、代わりに、飲食店として登録し深夜営業もできるクラブが増え始めた。ただし、本来、飲食店登録の店ではダンスは禁止。これが、今の「ダンス規制問題」につながっている。

はるか昔のことかと思いきや、今の僕らの生活に意外と影響を与えている1993年。ということは、今の決断や行動が、20年後に大きな影響を与えるともいえるのだ。新成人のみなさん、責任重大ですよ。
(笹林 司)

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