身体にまつわる都市伝説 第84回

円形脱毛症はストレスが原因なの?

2014.02.06 THU

身体にまつわる都市伝説


まだまだ未解明な部分が多く残されている円形脱毛症。「フサフサで寝たきりより、ツルツルでも元気に暮らせる方がいいでしょう? あまり悩まないのが一番ですよ」と小林先生 写真提供/PIXTA
私事ながら、筆者は受験を控えた学生時代に1度、円形脱毛症を患ったことがある。受験勉強のストレスからか、気が付くとつむじの部分が五百円玉大に拡大しており、大慌てで皮膚科へ駆け込んだものだ。

学生時代ならまだしも、薄毛対策はR25世代にとって気になるテーマ。何かとストレスの多いビジネスマンにとって、これは決して対岸の火事ではないはずだ。

「ストレスが円形脱毛症を引き起こすよくいわれますが、じつは医学的な根拠はありません。もっといえば、円形脱毛症の原因は自己免疫性疾患とされていますが、はっきりとは突き止められていないんです」

そう語るのは、頭髪治療を専門とする城西クリニックの小林一広先生だ。円形脱毛症の犯人はストレスではなかった!?

「過度のストレスが免疫力を低下させたり、ホルモンバランスを崩したり、健康に良くないのは事実です。しかし、そこから円形脱毛症につながっていくという根拠は解明されていません。また、ひとくちに円形脱毛症といっても、ほうっておいても治ってしまうケースもあれば、そのまま全身の体毛にまで広がってしまう重度のケースもあり様々です。どのような経過をたどるかは解明されていないんですよ」

小林先生によれば、頭髪からわき毛やすね毛、下の毛まで広がっても、円形脱毛症として扱われるのだという。これは恐ろしい。一体、どのような予防策を講じれば…?

「円形脱毛症もれっきとした病気の一種ですが、AGA(男性型脱毛症)などと違い、明確な治療法は確立されていません。ただ、円形脱毛症から生命を脅かすような大病に発展することはまず考えられませんし、あまり深刻に考えすぎない方がいいでしょうね」

ストレスとの相関関係は確認されずとも、髪にとっての健康は、心身にとっての健康と同じ。つまり、十分な睡眠と栄養の確保に日々努めるのが、結果的に髪の健康に繋がる、というのが小林先生からのアドバイスだ。ストレスを溜めないように…と考えすぎることが、かえってストレスの原因にもなりがちなのでご注意を。
(友清 哲)

※この記事は2012年2月に取材・掲載した記事です

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