疲れると体がにおう不思議…

疲労臭対策には夜風呂が効果的

2014.02.08 SAT


自分の体臭に神経質になりすぎて、仕事に集中できない! なんてことにならないよう、できることから対策をするのが肝心 画像提供:ロジャー/PIXTA
汗のにおいや足のにおい…。「季節に関係なく自分の体臭が気になる」「しっかり体を洗っているのになぜかにおいが取れない」、若い世代には特にそんな悩みを持つ方が多いようです。そこで体臭の問題に詳しい五味クリニックの五味常明院長に、体臭を予防する体の洗い方についてお聞きしました。

「体臭が気になるからといって体を石鹸でゴシゴシ洗ってしまうと、石鹸に含まれる界面活性剤の働きで善玉菌が過剰に洗い流されてしまいます。そうなると、反対に悪玉菌の黄色ブドウ球菌が増えて体臭の一因であるアンモニア臭が発生してしまうんですよ。乾燥肌の人は皮膚が傷つきやすくなっているので特に注意しましょう。一方オイリー肌の人も皮脂を必要以上に除去してしまうと、それを補うために脂が余計に分泌され、結局より強い皮脂のにおいが発生してしまいます。つまり、体を洗いすぎないことが体臭予防になるんですよ」

においを気にして、洗いすぎてしまうことが裏目に出てしまうんですね。

「はい。しかしこれは体の表面から出るにおいに限っての話です。最近、毎日忙しく働くビジネスパーソンの間で、『疲労臭』と呼ばれる体の内側から生じるにおいの悩みが増えています。体の疲れが溜まると、乳酸とアンモニアが血中に増加します。アンモニアは通常、肝臓のオルニチンサイクルで解毒されるのですが、疲労の蓄積やお酒の飲みすぎで肝臓が弱まると、解毒されきれずに汗腺に放出されてしまうのです。その結果、汗にアンモニア臭が生じて体臭がキツくなります。また、乳酸が分解されて生じるアルデヒド系の物質も、汗のにおいを強くします」

加齢臭ならぬ疲労臭…。聞くだけで嫌な感じがしますね。日中においがしないようにするには、朝出かける前にシャワーをさっと浴びる程度がベストということになるのでしょうか?

「体の内側から発生する疲労臭は、デオドラントスプレーや石鹸では消えません。実は朝シャワーを浴びるよりも、夜にゆっくり湯船に浸かる方がこの疲労臭を軽減できるのですよ。朝あわただしくシャワーを浴びて出勤しても疲れがしっかり取れておらず、汗の中のアンモニア濃度が減少する期間が少ないため、体臭が消えません。一方、湯船にゆっくり浸かって血液の循環をよくしてから眠ると、体内の乳酸とアンモニアが減少して体臭の原因が弱まった状態で翌朝を迎えられるのです」

日中の体臭予防のためには、朝シャワーよりも夜風呂の方が効果的とは…こちらも驚きの事実ですね! でも、寝ている間にかいた寝汗が翌日におってしまうことはないですか?

「乳酸とアンモニアが減少していれば、寝汗からキツいにおいが発生する心配はそうそうありません。入浴後、1時間ほど時間を空けて体温を下げてから眠れば、寝汗を減らせますよ」

一日働いた疲ればかりでなく体臭の元まで減らせるなんて…。これはシャワー派の方も湯船派に乗り換えたくなる話ですね。

(富永玲奈/アート・サプライ)

※この記事は2013年2月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト