身体にまつわる都市伝説 第137回

悪酔い防止に牛乳が効くって本当?

2014.02.17 MON

身体にまつわる都市伝説


牛乳を飲めば悪酔いしない…というのは迷信。悪酔いケアはすべての酒飲みにとっての命題だけに、これはちょっと残念な結果!?
大きな仕事の打ち上げや、懐かしい友人と旧交を温める場など、「今日は飲むぞ!」と、解放的な気分で酒席に臨むことが誰しもあるだろう。

ただし、飲んでも飲まれてはいけないのがお酒というもの。飲めば飲むほど酔いは回るし、翌朝には二日酔いというツケも回ってくる。

酒は飲みたいけどしんどい思いはしくたない…というわけで、飲兵衛たちの間では、二日酔いや悪酔い防止のための秘策が様々噂されている。たとえばよく耳にするのが、「あらかじめ牛乳を飲んで胃腸に膜を張っておくと、悪酔いしないし翌朝にも残らない」という説。これって本当なのだろうか?

「これは私自身も学生時代に試したことがありましたが、残念ながら医学的な根拠はなく、効果はないでしょうね。単なる都市伝説と断じていいかと思います」

そう答えてくれたのは、新宿ライフクリニックの須田隆興先生だ。ホットミルクなどが表面にうっすら膜を張るのを見ていると、いかにもあり得そうな俗説だったが…。その理由は単純明快だ。

「牛乳が悪酔い防止に効くというのは、胃腸に張られた膜がアルコール成分をブロックして、体内に吸収されることなく排出される――というニュアンスだと思いますが、これはあり得ません。アルコールというのはもともと、非常に体内で吸収されやすい化学物質ですし、もし仮に牛乳にそのような効果があるとしたら、子どもの頃から食事の際に牛乳を飲んできた人たちは、栄養失調になる可能性だってあり得ます」

たしかに、牛乳がアルコールの吸収を阻む効果を持っていたとしたら、ビタミンやミネラルなど他の栄養素にも同様の効果を発揮してもおかしくない。

「同じ酒飲みとして、少しでも酔いを抑えたいと思う気持ちはわかりますが、結局のところアルコールそのものの摂取量を抑えることが最良の対策ですよ」

ウコンや薬で対策を講じるのもいいけれど、自制心に勝る良薬はない。よく肝に銘じておこう。
(友清 哲)

※この記事は2013年2月に取材・掲載した記事です

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