同じ条件なのにこんなに開きが!

5大都市家賃相場 地域間差異は?

2014.02.24 MON

家賃の高さは世界トップクラスといわれる東京23区。地方から上京して物件を借りる際、衝撃を受けた人も多いのでは? じっさい、東京の家賃は国内地方都市と比べてどれくらい金額差があるのか。札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の家賃相場を調査してみた。

参考にしたのは、不動産・住宅サイト「SUUMO」に登録されているワンルームマンションの家賃相場。まず、各都市で人気が高いエリアの家賃相場を比べると、札幌(中央区)3万4000円、東京(港区)12万4000円、名古屋(東区)5万9000円、大阪(西区)6万7000円、福岡(中央区)4万4000円となっている。

では、同じくらいの条件で借りた場合はどうか? 「ワンルーム/マンション/駅5分以内/25~35㎡/築5年以内」の条件で絞り込むと、札幌(中央区)3万7000円~5万6000円、東京(港区)9万5000円~17万5000円、名古屋(東区)6万2000円~6万7000円、大阪(西区)5万~8万4000円、福岡(中央区)5万6000~6万6000円となる。

やはり東京はダントツ。次いで大阪、名古屋、福岡、札幌の順に相場は安くなる。ちなみに、みずほフィナンシャルグループの不動産専門シンクタンク「都市未来総合研究所」の黒須良次氏によれば「地方の大都市の単身向けマンションは家賃4~6万円がボリュームゾーン」なんだとか。
まあ順当な結果といえるが、東京と札幌の開きは想像以上に大きい。

当然、住みたい人が多い地域ほど家賃は高騰する。単純に考えれば家賃の差は人気の差だ。特に東京の区部は全国からの流入により毎年3万人以上(過去の好景気時には7万人以上)の転入超過が続いているため、一時的に新築物件が増えても需要がそれを吸収してしまうという。

「前述の5つの都市では2006年から2008年にかけてかなりの新築マンションが供給されました。短期間で爆発的に増えたため、2007年末頃から供給過多に陥り、全国的に物件の稼働率が下がったのですが、東京だけはリーマンショック(2008年9月)まで高稼働が続いています」(同)

通常は景気が悪くなると入居需要がぐっと減るため、大家は空室を埋めようと一時的に家賃を下げる。リーマンショック以降はさすがに東京の家賃も下落基調にあったが、それでも潜在需要が圧倒的に多いため回復が早いという。

やはり人気の東京。大家も強気に出られるということか。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※【データ、用語出典】都市未来総合研究所「ReiTREDA(リートレーダー)」…全国に1000件以上の賃貸マンションをもつ「J-REIT(上場不動産投資信託)」の物件情報をまとめたデータベース

※この記事は2011年03月に取材・掲載した記事です

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト