借り過ぎ&ムダ遣いにご注意!

併願する人も。奨学金の賢い選び方

2014.03.10 MON


「返還が困難な事情がある場合、月々の返済額の減額や期限の猶予制度もあるため奨学金を借りた機関に相談しましょう」(中野さん) 画像提供/Andy Dean / PIXTA(ピクスタ)
経済的な理由で進学が難しい人にとって強い味方となる奨学金。卒業後の返済に苦しむ人が増えているというが、奨学金制度にはどのような種類があるのか? LBプランニング代表のファイナンシャルプランナー・中野敦成さんに聞いてみた。

「奨学金には、返済が必要な“貸与”と、返済の必要がない“給付”の2種類があります。最も利用されているのは、独立行政法人日本学生支援機構による奨学金です」

奨学金事業は大きく分けて「日本学生支援機構」「地方公共団体(都道府県・市区町村)」「民間育英団体」「教育機関独自制度」の4つ。なかでも最大規模となる日本学生支援機構の奨学金はすべて貸与だが、「第1種」は無利子、「第2種」は有利子となっている。地方公共団体や民間育英団体などの機関も、基本的には貸与。給付の奨学金としては、新聞配達を行うことが条件とされる新聞奨学金が有名。そのほか、公益財団法人コカ・コーラ教育環境財団などがメジャーだが、募集人数が少なく低額なものがほとんどだ。また、給付や無利子の奨学金は、家庭に特定の事情がある人が優先されるなど、貸与に比べて条件が厳しく、利用できるか事前に不確かなものが大半。そのため、日本学生支援機構の奨学金の第2種を、「狭き門」である第1種と併願するのが多くの奨学金利用者にとって現実的な方法となっているようだ。

しかし、教育機関の独自制度として、成績優秀者向けに奨学金制度を設けていることがある。授業料の免除や給付を受けられることも多いため、成績に自信がある人は挑戦してみるのも手だ。

ただし、奨学金返済で苦しまないためには「必要な分だけを借り、学業以外に使わないようコントロールすること」と中野さん。くれぐれもムダ遣いしないよう、注意しましょうね。
(有栖川匠)


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