『走ろう、ニッポン!』/第3回

ランナーに人気の「旅ラン」とは?

2014.03.02 SUN


牧野仁さん企画のRun&Walkイベントでの一幕。千葉の館山城のふもとを50人の参加者と走った。『観光名所を見て楽しみながら走るというのが参加者に好評だった』とは牧野さん。
今、ランナー達の注目を集め、ランニング専門誌でもこぞって取り上げられているのが、「旅ラン」と呼ばれるもの。門外漢には聞きなれない言葉ですが、旅ランというのは走って旅行するというものなのでしょうか? 「旅ラン」の名づけ親の牧野仁さんに聞いてみました。

「そうではないんですよ。元々、auとのRun&Walkというアプリのパーソナルトレーナーをやっていたときにリアルイベントを企画していたのですが、『走る』以外にもう1つ別の面白いことをやりたいと思ったんです。『遠征先でランニングをするだけじゃなく、観光もセットにしてしまおう』と考えたのが旅ランのはじまりです。それがお客さんに受け、次第に一般にもこのアイディアが浸透していきました』(JAPANマラソンクラブ代表・牧野仁さん)

たしかに全国各地で開かれているマラソン大会に、仲間同士で“遠征”するような市民ランナーも増えているようですしね。例えばどんなプランがオススメ?

「国内だと、箱根でマラソン大会に出た後、1泊して温泉に泊まるプランや、『石垣島マラソン』に出場したあとに、おいしい料理を食べるプランがいいでしょう。海外だったらホノルルマラソンの翌日にゴルフを堪能するプランがオススメですね。大会出場だけが目的ではなくて、ホノルルを満喫する1つの手段として、ホノルルマラソンを位置づけるわけです。また大会に出なくとも、旅先でフラッと個人で走ってみるというのも旅ランの楽しみ方のひとつです」(同)

しかし、ランニングを趣味としない人からすると「なんでわざわざ旅先で走ったりするのだろう?」と正直理解できない部分もあります。ランナーたちを引きつける醍醐味はどこにあるのでしょう?

「旅行先の見知らぬ街を走ることで、その街の景色や町並みなどに新鮮さを感じながら走れるところが魅力的ですね。海外に行くにしても、ウェアとシューズさえあればできるので、そこまで荷物にならないのもポイントです」(同)

たしかに、旅行の荷物は少ないに越したことはないですものね。では、初心者が旅ランをする前に心がけておくべきことは?

「国内であれば、まずは自分が観光したい場所をあらかじめ決めておくことが大事でしょうね。そのほか、調べても道の状態が不明なコースは避けた方が良いでしょう。例えば、車道と歩道が別れていないような山沿いなどはコースとして避けるべきでしょうね。また万が一、体調を崩したときに助けを呼べる、人通りの多い場所を選ぶのも大切なポイント。あくまで楽しむことが目的ですから、無理したり、危険なことをしないように心がければ、これほど気持ちのいいものはないですよ」(同)

ランニングを趣味にすれば、こういった楽しみ方もできるんですね。健康にもいいし、リフレッシュにもなるし、「旅ラン」ブームは今後ますますランナー人口を増やすきっかけになりそうですね。

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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