警視庁が防犯情報の配信をスタート

「メールけいしちょう」の狙い

2014.03.04 TUE


仕事に全力投球の社会人ともなると、平日は夜遅くまで働いて、一人暮らしの自宅には寝に帰るだけなんて暮らしを余儀なくされ、近所で起きている出来事に疎くなってしまいがちに。仮に近所で空き巣やひったくりなんかが発生していたとしても、それに気づかないという人もいるだろう。

そんな人にぴったりの行政サービスがある。警視庁が都内各所で発生した犯罪に関する情報をパソコンや携帯電話にメールで配信する「メールけいしちょう」だ。ひったくりや強盗、公然わいせつ、空き巣、車上ねらいといった街頭犯罪を中心に、防犯に関する様々なお知らせを配信している。

特徴は、自分が住んでいる地域を指定することで、その周辺で発生した犯罪速報をリアルタイムで受け取れるようになること。例えば、ある地域でひったくりが発生すると、即座に所轄の警察署から犯人の風体や被害の状況、事件発生場所の地図などが同地域のユーザーに配信される。会社を出る前に読んでおけば、今日は用心して明るい道で帰ろうといった心構えもできるというわけだ。

「犯罪情報をメールで配信する試み自体は2004年度から行っていたのですが、情報をいったん警視庁に集めて整理する仕組みのために、事件発生から配信までに半日~1日程度のタイムラグがあったんです。『メールけいしちょう』ではその点を改善し、事件が発生したら、各地域の警察署から直接メールを配信できるシステムを採用しました。よりタイムリーに、防犯に役立つ情報をお知らせできるようになっています」(警視庁犯罪抑止対策本部・西村力警視)

また、配信された情報を読んで「犯人とよく似た人物を見かけたかも!?」などと思い当たったら、ユーザーから「目撃情報」を返信できる機能も取り入れられている。

「どんなに些細な事柄でも、数多く集まれば必ず捜査に役立ちますので、気軽にお寄せいただきたいです。また、配信された情報を会社や学校などで話題にしてもらえれば、ユーザーの周辺にも情報が届きますので、そうやって防犯意識が伝播することにも期待しています」(同)

隣近所とのコミュニケーションが希薄になっている昨今だからこそ、安全のためには防犯意識の向上と、情報収集が大切。身近な防犯対策の1つとして、利用してみてはいかがだろうか。

都内96カ所の警察署から、情報を受け取る地域を選択できる。なお、メールを受け取る時間帯も自分の都合に合わせて選べるので、深夜にメールで起こされる心配もナシ

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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