身体にまつわる都市伝説 第90回

安産型の女性は本当に安産なの?

2014.03.19 WED

身体にまつわる都市伝説


R25世代にとって、パートナーの妊娠・出産は決して遠い未来の話ではないはず。難産であるより安産に越したことはない。来るべきときには、男性もできるかぎりの知識を身に付けて、サポートに励みたいもの 写真提供/PIXTA
自分自身の年齢的なものなのか、仕事仲間や友人夫妻に“おめでた”が相次いでいる。こうした話は続くときには続くもの。少子高齢化が懸念される世にあって、周囲で起きるちょっとしたベビーブームには、なんだかこちらまで幸せな気持ちにさせられる。

ところで、昔から女性の体型を表す言葉に、「安産型」というのがある。読んで字のごとく、お産がスムーズに運びそうな体型を指すものだが、この言葉に根拠はあるのだろうか? 池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみよう。

「これはあると思います。安産型という言葉は医学用語ではないものの、私たち医師の間でも普通に使われている言葉で、つまりはお尻の大きな体型を指しています。お尻が大きいということは骨盤が大きいことにもつながり、そうした体型の女性が安産であるケースが多いことを、経験則的に言い表した言葉と考えられます」

人によって安産であったり難産であったりする要因は、おおまかに3つあると須田先生は解説する。

「赤ちゃんの通り道である産道、胎児そのものの大きさ、そして母体が赤ちゃんを産み出そうとする娩出力。安産もしくは難産を規定するのは、ざっとこの3要素のバランスといっていいでしょう。安産型の女性は、このうちの産道が大きいわけですから、それだけ安産の可能性が高くなるはず」

なお須田先生によれば、欧米では無痛分娩が主流となっているものの、本来この手法は3要素のひとつである娩出力を低下させる弊害があるという。それでもそのデメリットが表面化しないのは、そもそも体格が大きい欧米人は産道も広く、難産になりにくいためではないかと須田先生は推測している。

「つまり、安産型の体型であることはお産に有利であり、女性としては誇っていいことだといえますよね」

とはいえ、安産型という言葉は、女性の体型を揶揄する意図にとらえられかねない。オフィスで用いる際にはくれぐれもご注意を…。
(友清 哲)

※この記事は2012年3月に取材・掲載した記事です

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