共有設備は高級ホテル並?

シェアハウス型サービスアパート

2014.03.23 SUN


「ルームシェア」といえば、複数人で賃貸物件を借り、居住空間と家賃を折半するイメージ。ネット上にはルームメイトをマッチングするサイトがあふれているし、ルームシェアに対応する物件自体もかなり増えてきた印象がある。

そんな需要の高まりを受け、最近では充実の設備を誇る「シェアハウス型サービスアパートメント」なる物件も登場している。ひと昔前に「ゲストハウス」と呼ばれていたものに比べて規模が大きく、共有スペースが高級ホテル並みに充実している物件も少なくないとか。じっさいのところ、どれほど進化しているのか? 今年3月にオープンしたばかりの大型シェアハウス「コンフォートたまプラーザ」を訪ねてみた。

都心の人気エリア、東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩8分。ケヤキの並木通り沿いに建つ同物件は、もともと企業の寮だった建物を買い上げ、リノベーションしたものだ。居住者に割り当てられる個室は全部で126室。2人部屋のシェアルーム(月々の家賃4万3000円、5万5000円)とシングルルーム(月々の家賃8万9000円)に分かれている。リフォームされた清潔感のある室内には、冷蔵庫や作業机、ベッドなど最低限の家具は置かれているが、私物のインテリアを持ち込むことも可能だという。

目を見張るのは超豪華な共有スペースだ。

まず、IHヒーター4台と調理器具、食器などを完備する料理好きにはたまらない最新型システムキッチン。中央には対面式のカウンターが置かれ、調理中の会話も弾みそう。キッチンカウンター越しに広がるリビングダイニングは、大型テレビを見ながら食事や会話を楽しめる団らんスペースだ。このほか、新聞、雑誌を自由に閲覧できるエントランス、共有のPCが置かれたラウンジ、カウンター式のお洒落な喫煙ルーム、音響設備が整うシアタールームなどもある。

共有スペースを使った楽しみも多い。シアタールームでの映画上映会や、多目的ルームでのワークショップ、中庭でのバーベキューなど、運営者が音頭を取ってイベントを開催しているのだ。住民だけで楽しむのではなく、近所の住民を招くこともあるという。

「外部の人間を完全にシャットアウトするシェアハウスもありますが、ここでは外部との交流を積極的に行いたいと考えています。地域の方を招いて講座を開いたり、共用スペースでヨガやピラティスの教室を開催したり、様々な企画を考えています」(コンフォートたまプラーザを運営する「オークハウス」の横山雄一さん)

こうした方針からか、自由に友人を招くことも許されている。2 泊までなら無料、3泊目からは水道・光熱費代として1泊ごとに1000円を支払えば、1週間程度の滞在も可能だ。契約者以外の立ち入りを厳しく制限している物件もあるなか、かなり寛容的な姿勢といえる。だが、過ぎた自由は「無法」を生むリスクもある。トラブルは起こらないのだろうか?

「共同生活に向いているか面接でしっかり審査し、ある程度の常識や協調性を備えた人にご入居いただいておりますのでトラブルはないですね。ゲストハウスやシェアハウスというのは、不動産業界では長らくニッチな存在でした。でも最近は、マスコミに取り上げられることも多く、認知度やニーズがどんどん高まっていますから、業界として統一したルールや基準を設ける動きも始まっています」(同)

業界全体で枠組みを作れば、「入居者同士の交流」というシェアハウス独自の魅力を担保したうえで、トラブルを防ぐことができるという。こうした取り組みに加え、魅力あふれる物件が増えていくことで、日本のシェアハウス人気もさらに高まりそうだ。(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)



※お知らせ
現在、オークハウスでは東日本大震災被災者向けに、シェアハウス100室を初月家賃無料で提供しています。詳しくは株式会社オークハウス 秋葉原情報館(TEL03-3861-2411)までお問い合わせください。

※この記事は2011年04月に取材・掲載した記事です

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