燃焼発光、放電発光、電界発光…

照明の種類はどのくらいある?

2014.03.29 SAT


ほとんどの家庭では、トイレや風呂、ベッドサイドくらいにしか使われていない白熱電球。しかし雰囲気の良い居酒屋やホテルのロビーなどの灯りは、ほぼ白熱電球なんですよねえ 撮影/熊林組
白熱電球やら蛍光灯やら、照明の種類っていろいろあるけど何がどう違うんでしょうか? 『Delicious Lighting』の著者である、ライティングデザイナーの東海林弘靖さんにうかがいました。

「まず、光は光源別に大きく3つに分けることができます。それが『燃焼発光』と『放電発光』と『電界発光』。燃焼発光は、いわゆる『火』の光ですね。古くは焚き火やローソク。シリカランプやクリプトンランプ、ハロゲンランプといった白熱電球もここに入ります」

いわゆるフィラメントが燃えて光っている灯りが白熱電球の類だそう。

「まず、光は光源別に大きく3つに分けることができます。それが『燃焼発光』と『放電発光』と『電界発光』。燃焼発光は、いわゆる『火』の光ですね。古くは焚き火やローソク。シリカランプやクリプトンランプ、ハロゲンランプといった白熱電球もここに入ります」

いわゆるフィラメントが燃えて光っている灯りが白熱電球の類だそう。

「次の放電発光は、蛍光灯や街路の水銀灯に代表される光です。小さいけどパワフルな光を出すもの。その原理はいわば『雷』。蛍光灯の場合、真空にした管内へ連続的に放電すると、管内に添加された水銀が元気になって紫外線を出します。その紫外線が管内に塗られた蛍光体という塗料に当たって、はじめて可視光線が出るんです。最後の電界発光は、発光ダイオード(LED)に代表される光。これは、『蛍』だと思ってください。物質の中で電子が移動するときに光を発することがあるんですが、その電界という作用を応用したものです」(同)

なるほど。つまり先の報道に照らすと、政府は「火より、雷や蛍の方が、消費電力が少ないしエコだ」と言っているわけですね。

「そうです。燃焼発光は光とともに熱を出すので、確かに『効率』は悪いんですよ。でも一方で『命』とか『人間』という軸で光を考えるとどうでしょう? 燃焼発光には太陽光に含まれるすべての波長、つまり紫・青・緑・黄・橙・赤の光が入っています。それに比べて放電発光には、赤・緑・青のRGBと呼ばれる光しか入っていないんです。電界発光にいたっては、RGBのどれかひとつだけ。長い歴史の中で人間は、太陽光や火の光で生きてきました。それが雷や蛍の光でいいんでしょうか?」

ううん、そう言われると自信がないかも。

「明るさの指標に“ルクス”という単位があるのですが、例えば家のリビングは400ルクスだとすると、夜中のコンビニは1300ルクス。果たしてこれだけの明るさが必要なのかな、と。まずは、自分たちの周りの灯りを消してみて、それぞれの照明の使い方を考えてみる。その方がエコだと思うんですよ」

つまり、モノ自体がエコかどうかじゃなくて、要は使い方だと。あまりに明るすぎても女の子も口説けないもんなぁ。みなさんは「白熱電球がなくなるかもしれない」っていうニュース、どう思いますか?
(熊山准)


※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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