身体にまつわる都市伝説 第188回

にんにく臭についての誤解に注意!

2014.02.24 MON

身体にまつわる都市伝説


にんにく臭対策は、牛乳やコーヒーよりも歯磨き&舌磨きがベスト。口臭の原因は胃腸ではなく口腔内にあるのだ 写真提供/PIXTA
餃子や焼肉をはじめ、にんにくを使った料理に目がないという人は多いだろう。でも、やっぱり気になるのが翌日のにおい。とくに平日であれば、職場や取引先で口からにんにく臭を漂わせることになる…。

そういえば、牛乳やコーヒーを飲めばにおいが収まるとのにんにく臭対策を耳にするが、これらは実際どこまで効果的なのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「牛乳や緑茶、コーヒーなど、胃に入れることで消臭に効くといわれる飲み物は多々ありますが、口臭が発生する仕組みを踏まえれば、これらはいずれも効果的な対策とはいえません。口臭に悪臭をともなう『口臭症』の事例を見ても、においの原因は基本的に胃腸ではなく口腔内にあるとされています。にんにく臭の場合は、アリシンという化合物がにおいの元になっていますが、これが口のなかに滞留していることで悪臭を発しているわけです。つまり理論上、何かを飲むよりも、口腔内を完璧に洗浄することが一番の口臭対策になるんです」

多くの人は、胃腸内のにんにくやそのにおいが、食道をせり上がって口から悪臭を放つイメージを持っているかもしれないが、これは誤解だと須田先生。

「胃の入り口には“噴門”という扉があり、これが食道への逆流を防止しています。そのため胃の内容物はもちろん、そのにおいが口まで上がってくることはまずあり得ないんですよ」

そうでなければ、人は常に口から吐瀉物の悪臭を放っていることになってしまう。やはり原因は口の中にあり、これを洗浄するのが最善策というわけだ。

「ちなみに誤解されがちですが、こうしたにおいの原因物質は歯やその隙間よりも、舌に付着しやすいのです。つまり、歯磨きだけでなく、舌をブラッシングするのが有効でしょう」

牛乳やコーヒーが口臭対策に効果的と噂されるのは、液体として原因物質を洗い流す働きがあるためだろうと須田先生は解説する。それよりも大切なのは、口腔内ににおいの成分を残さないことなのだ。
(友清 哲)

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