一人でも二人でも変わらないんじゃ…

半同棲はどうして契約違反なの?

2014.04.03 THU


恋人ができて、お互いの家を行き来しているうちに、自然と同棲状態になってしまったなんて人は多いはず。今まさに、一人用の部屋に二人で暮らしているなんて人もいるだろう。
でもこれって、本当は契約違反なのでは? 同居可物件なら問題ないが、一人暮らしを前提に契約しているケースの方が一般的。となると、同棲していることが発覚したら問題になるのではないだろうか。

「無許可での同棲は契約違反に当たります。借主以外の人が住み込むと、賃借権の譲渡や又貸しの可能性があるため、通常は契約書に違反の旨が書かれていますよ。もし同棲が発覚すれば、最悪の場合、即時解約になってしまいます」

お答えいただいたのは財団法人日本賃貸住宅管理協会の相談員・長井和夫さん。実際に、同棲していることがバレて転居せざるを得なくなったケースがいくつもあるとのこと。

「そもそも一人暮らし用の部屋に二人で住んでしまうと、部屋の消耗が激しくなり、契約時の敷金だけでは足りなくなるケースが出てきます。また、二人で住むと話し声や騒音などが迷惑になり、トラブルが発生しやすくなるのも同棲を禁止する理由です」(長井さん)

確かに、一人で暮らすことを想定した物件なのだから、管理人がこのような心配をするのも不思議ではない。

とはいえ、管理人が同じ建物で暮らしていない賃貸物件は多い。そういった場合、どのようにして同棲が発覚するのだろうか?

「ほとんどが他の住人からの苦情です。先に挙げたような騒音や深夜の話し声などがきっかけで発覚するケースが多いですね。普段から同棲がないか細かくチェックしている管理人はあまりいないと思いますよ。大抵は苦情が来てから同棲が発覚しています」(同)

週のうち3日くらい泊まるなど、半同棲状態の場合も、他の住人に迷惑をかけるようなことがあれば、同じように問題になってしまうとのこと。つまり「同棲しているか」「どのくらいの頻度で泊まっているか」よりも「周りに迷惑をかけていないか」という方が重要だということだろう。

最後に、まさしく今、無許可の同棲に心当たりがあるという方に何かアドバイスはあるだろうか。

「基本的に無許可の同棲は契約違反ですが、どうしてもという場合は管理人に事情や相手との関係を説明するしかありません。それで許可してくれるかどうかは分かりませんが。また、毎日ではないが頻繁に泊まりに来る、という方はとにかく近隣に迷惑をかけないこと。あとは、なるべく宿泊の頻度を下げることが大切ですね」(同)

恋人と一緒にいたいという気持ちから、ついつい同棲状態になってしまいがちだが、それはあくまで契約違反。トラブルにならないためには、しっかりと手順を踏んで同棲生活を始めるのがベターといえそうだ。
(河合力)

※この記事は2011年07月に取材・掲載した記事です

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