福岡の不動産会社が開発した内覧システムが話題

立ち会いなしで物件見学が可能に?

2014.04.13 SUN


通常は不動産会社立ち会いのもと行われる賃貸住宅の空室見学。その常識を覆し、内覧希望者が単独で、好きな時間に見学できる「MILOKA」と呼ばれるシステムがあるという。内覧希望者はインターネットから携帯電話(おサイフケータイ搭載機種)に「電子キー」をダウンロードし、所定時間内に部屋を見学する仕組みだ。「MILOKA」を手がける福岡の早川不動産に、開発の狙いやメリットを伺った。

「従来の内覧の場合、鍵を管理する不動産業者の同行が必須です。そのため、繁忙期などは特に不動産会社の都合で希望する日時に内覧ができないことも少なくありません。しかし、『MILOKA』を使えば忙しいサラリーマンの方でも、例えば始業前の早朝や会社帰りの夜間などに内覧を予約し、電子キーを受け取ることで自分の都合に合わせて内覧をすることができます」

また、消費者だけでなく、不動産会社にとってもメリットは大きいという。

「不動産会社としても、同行の必要がなくなるため、人件費の削減、業務の効率化が期待できます。さらに、鍵管理システムでログの管理も可能なため、どんな人がどの物件を、何時に内覧したかが確認でき、物件の商品分析・顧客分析データを収集することができるわけです」

ただ、不特定多数の人間が電子キーを入手できるとなると、セキュリティ面が若干気になるところ。例えば電子キーを一度ダウンロードした人が、所定時間を過ぎてから勝手に侵入するようなリスクはないのだろうか?

「配信した電子キーには有効期限があります。1回の内覧ごとに電子ロックを解除するリーダー情報を変更し、キーを無効にしていますので心配はありません。また、入居後にカードキーを紛失してしまった場合も、紛失したキーの情報をすぐに無効にできるので安心です。さらに、玄関に設置された電子ロックに監視カメラを設置し、安全を確保しています」

現在、「MILOKA」が導入されているのは早川不動産が自社で管理する賃貸物件のみだが、今後は同システムや電子ロックを外部にも販売。九州から関東、関西に拡大していく予定だという。

会社勤めだと平日の内覧が難しく、数多くの物件を見学することは難しい。しかし、こうしたシステムが定着すれば、忙しいビジネスマンでもじっくり部屋を吟味して、比較検討ができそうだ。
(榎並紀行)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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