身体にまつわる都市伝説 第95回

肉を食べると体臭がきつくなる?

2014.04.23 WED

身体にまつわる都市伝説


やっぱりお肉はテンションが上がる。しかし大量のタンパク質をとったあとは、そこから生成されるアンモニアを正しく排泄させなければ、体臭の原因になることも…
気温が上がり、汗ばむことも多くなってきた。この季節にエチケットとして気をつけたいのが体臭だ。どんなに仕事ができても、汗臭い男じゃ台なしである。

ちなみに、「肉を食べると体臭がきつくなる」という話をよく耳にする。もしそれが事実なら、大の肉好きである筆者は困ってしまうのだが…。栄養学博士の白鳥早奈英先生に聞いてみよう。

「肉の特徴といえば、なんといってもタンパク質が豊富なことですが、タンパク質の消化には多くのエネルギーを要します。消化時に消費するエネルギー量を表すDIT(食事誘導性熱代謝)の指数では、糖質が約6%であるのに対し、タンパク質は約30%でおよそ5倍。それだけ臓器が活発に活動するぶん体温が上がりやすく、汗をかきやすくなります。汗がにおいの原因になりやすいことを踏まえれば、肉を食べると体臭がきつくなるというのは、正しいかもしれませんね」

さらに白鳥先生によれば、肉を食べたあとの汗は、通常の汗よりもきついにおいを発する可能性があるという。

「摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸となって吸収されますが、そのアミノ酸の一部からアンモニアが生成されます。本来ならこのアンモニアは肝臓で尿素に合成され、腎臓から尿の中に排泄されますが、肝臓や腎臓の機能が低下すると、アンモニアや尿素が血中に遊離され、呼気や汗の中に分泌されてしまうことがあるんです」

また、肝臓や腎臓が健康な状態であっても、アンモニアをはじめとするにおい物質がすべておならや便で排泄されず、一部が大腸から吸収され、呼気や汗腺から分泌されてしまうことは起こり得るという。

では、肉をたっぷり食べたあとでも、できるだけ体臭を抑える方法はないのだろうか?

「大腸内のにおい物質を、積極的に便で排泄することが大切です。そのために必要なのは食物繊維。食物繊維はにおい物質を取り込んで体外に排出する働きがありますから」

食物繊維が豊富な食材といえば、豆類やパセリ、ごぼうなど。がっつり肉を食べるときの食べ合わせとして、意識しておくといいかもしれない。
(友清 哲)

※この記事は2012年4月に取材・掲載した記事です

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