65歳以上の人口3%増…

自宅のバリアフリー導入 相場は?

2014.04.24 THU


2010年国勢調査によれば、日本の高齢者(65歳以上)人口はここ5年で362万人増加。その数は約3000万人で、人口の23.1%を占めるという。20代30代にとっても人ごとではない。いずれは、年老いた両親との同居もリアルに検討すべき時が来る。では、高齢者が安心して暮らすための住まいには、どんな設備が必要なのか? また、費用はいくらくらいかかるのだろうか?

リフォーム業者紹介サイト「ホームプロ」は、バリアフリーリフォームにおいて気をつけるべき6つのポイントを以下のように掲げている。

(1)「段差をなくす」
(2)「手すりをつける」
(3)「扉から引き戸に」
(4)「ヒートショック対策」
(5)「明るい足元」
(6)「すべらない素材」

「高齢者にとって怖いのは転倒事故。特に骨折は老化を進行し、そのまま寝たきりになるケースも少なくないんです。また、冬場に暖かい部屋から寒い廊下に出た時や、脱衣所から浴室に入った時など、急激な温度差によって血圧が急変動し、心筋梗塞や脳出血を起こす『ヒートショック』も毎年多くの死者を出す恐ろしい事故です」(ホームプロ)

こう聞くと、家のなかだからといって安心できないことがよく分かる。費用やスケジュールの都合で一度にやるのが難しければ、気になるところから手をつけていくのが望ましいとか。

ちなみに、家庭内での事故が最も多いのは「リビング」(35.5%)。以下、「台所」(22.7%)、「階段」(13.4%)、「浴槽・風呂場」(7.7%)と続く(厚生労働省調べ)。
気になる費用は工事の内容により様々だが、例えばお風呂をまたぎやすい浴槽に変え、引き戸や手すりを設けてバリアフリー設計にした事例だと130万円。洗面脱衣室にダブル断熱を施し、浴室との温度差をなくした事例では20万円。また、中心価格帯でみる相場は「リビング」が100~200万円、「台所」が100~150万円、「階段」が20~50万円、「浴槽・風呂場」が100~150万円(全て戸建の場合 ※価格はホームプロ「リフォーム費用HOW MUCH?から引用」)となっている。

決して小さな負担ではないが、介護保険の補助金や減税措置をうまく使うことができれば、費用をぐっと安く抑えることも可能だ。育ててもらった両親に、安全な暮らしをプレゼントするのも親孝行。恩返しのつもりで検討してみては?
(榎並紀行)

※この記事は2011年08月に取材・掲載した記事です

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