安くしないコツ 高く売るコツ

マンションを売る時の査定ポイント

2014.04.30 WED


せっかくマンションを購入したのなら、できるだけ長く住みたいもの。とはいえ、転勤などの事情によってどうしても手放さなければならないケースはある。そして、どうせ売るのであれば、なるべく高く売りたいというのが本音。であれば、少しでも高く売るためのコツはないのだろうか?

「部屋をきれいに使うことはもちろんですが、さらに自分がどれだけ部屋を手入れしていたかを細かく買い手に伝えることも重要です。たとえば1年前に部屋のエアコンが壊れて修理した場合、それを言わない方が売却に有利と考えがちですが、逆に報告した方がいいんです。どの部分をいつ修理したのか、細かく伝えられるということは、それだけきちんと部屋が管理されていたという証明になるので、買い手も安心できるんですね」

お答えいただいたのは、東京都市鑑定の代表を務める不動産鑑定士の佐々木栄斗さん。過去に修理歴があるからと、その部屋の売却額がダウンすることはあまりないとのこと。

「また、業者にクリーニングをお願いする際にもポイントがあります。まずは、できる限り自分の手で掃除をして、それでも汚れが落ちない部分だけをなるべくピンポイントで業者に依頼してください。部屋全体のクリーニングを依頼すると、あとで細かい汚れが残っていることがよくありますが、具体的に掃除してほしい部分を指定すればそこを重点的にやってくれるので、汚れの残りなどを防ぐことができます」(佐々木さん)

確かに、クリーニングしてほしいエリアが細かく決まっていれば、後のチェックもしやすい。汚れの残りも防げそうだ。

売却するにあたってのコツは分かったが、まだ売却を考えていないうちからでも、できるだけ売り値を下げないために心がけておくポイントはないのだろうか?

「リノベーションやリフォームによって間取りを変更する場合は要注意です。マンションは、建設時に全体のバランスを考えて建築士が間取りを決めていますから、それを変更すると部屋の価値が下がってしまう可能性があります。古い物件であれば、売る面からもリフォームは有効かもしれませんが、新しい物件については、かけたコストほどバリューアップはしないと考えてください」(同)

自分で住む分には問題ないが、売却を考えると間取りを変えるのはリスクが高いということ。また、隣の部屋がリフォームした場合なども影響を受ける可能性はあり、たとえば隣の部屋のキッチンと自分の部屋の寝室が隣り合わせになってしまった場合などは、騒音が考えられるため、売り値が下がってしまうケースもあるようだ。

「あとは景観の変化ですね。買ったときは見晴らしが良くても、売るときには目の前にビルやマンションが建っていることはよくあります。目の前が公園や墓地であればそういった可能性は低いですが、古い店舗兼住居などの場合はわりと早いうちに変わることが多いので、売却時には価値が下がってしまうかもしれません」(同)

もちろん景観の変化を防ぐのは難しいが、「そういう場合もあることを買う際に覚悟しておくのが重要」とのこと。

購入時から売り値について考えるのはなかなか難しいかもしれないが、いざとなって後悔しないよう、売るときのことを頭の片隅に入れておくのもいいかもしれない。
(河合力)

※この記事は2011年10月に取材・掲載した記事です

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