ソーシャルグッドで社会が変わる?

“いいこと系ソーシャル”が増殖中

2014.05.13 TUE


“ゴミ拾い”をゲーム感覚で楽しめる?と話題の「PIRIKA」。制限時間内にどれだけゴミを拾ったかを競うオンライン世界大会も開催されている
「ソーシャルメディア」という言葉を聞くと、TwitterやFacebookといったユーザー同士のコミュニケーションサービスを連想するのが一般的だ。しかし最近、ネット上では「ソーシャルで社会をよくしよう」という明確な目的意識を持った新しいタイプのソーシャル系サービスが続々登場しはじめている。こうしたサービスに共通するのが「ソーシャルグッド」というキーワード。その定義は幅広いが、“ITやWebの力を使って社会問題を解決する”という側面が国内外で注目されているのだ。

わかりやすい例として、「CauseWalker」というアプリがあげられる。これをスマホに入れて歩いたり走ったりすると、「1km=1pt」単位でポイント化される。たまったポイントは「1pt=2円~」に換算され、それに応じて指定したNPO法人にスポンサー企業から寄付がされるのだ。自分の健康管理をしつつ、寄付という形で世の中に貢献できるわけだ。

また、街中に落ちているゴミを拾い、その様子を投稿することで世界をキレイにしよう! という趣旨で運営されている「PIRIKA」というサービスもある。ゴミ拾いという地道な行為も、ソーシャルでつながれば楽しくなる…というのだけれど、一体どういうことなのだろう? PIRIKA代表の小嶌不二夫氏に聞いてみた。

「ソーシャルメディアに“いいこと”を組み合わせるメリットは主に二つあります。ひとつは、その行動が周囲に広まりやすいこと。ゴミを拾うという行為がFacebookなどを通じて友人に広まれば、自然とその行動に共感してくれる人が出てきます。もうひとつは、他のユーザーから感謝や応援を得られること。行動のモチベーションにつながり、“いいこと”が長続きしやすくなるんです」

日本人には「善行は人知れずにやるのが美徳」という伝統があるけれど、むしろ自分の“いいこと”をソーシャルで広めて、周囲を巻き込む方がメリットは大きいということか。

そのほかにも、Facebookで情報をシェアするだけで募金活動になる「i-kifu」など、国内だけでも実に様々なソーシャルグッドサービスがスタートしている。新しいソーシャルの使い道が世の中をどんなふうに変えていくのか、今後の動向に注目したい。
(呉 琢磨)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト