知ってるようで知らない「天候の不思議」/第4回

日本初の天気予報ってどんなもの?

2014.05.23 FRI


天気予報がなかった時代の人々は、みんな自分なりの天気予測法があったのかも 画像提供:magicinfoto/PIXTA
テレビや新聞、ネットで報じられる天気予報。現在では最先端技術を駆使して、未来の天気を予測しているわけですが、大昔の人はどのようにして先の天気を予測していたのでしょうか?

「大昔はおそらく、その場所で目視できる範囲での空の状況と過去の経験から、先々の天気を予測していたのでしょう。それが大きく変わったのが17世紀、ガリレオ・ガリレイの弟子であるトリチェリによる気圧の発見といわれています。これにより気圧と天候の関係もわかり、気圧計が天気を予測するのに活躍しました。そして19世紀にモールスが発明した電信機によって、離れた場所の気象情報をリアルタイムで収集できるようになり、一気に予測の精度が高まったとされています」

そう教えてくれたのは、ウェザーニューズの徳丸友紀さん。なんでもそうだと思いますが、やはり天気の予測も徐々に進化していったんですね。それでは現在は、どのような技術で天気を予測しているんですか?

「現在は、地球上の大気を格子状に細かく区切り、その1マスごとに、気圧、気温、風といったデータをコンピューターに入力し解析することで、時間変化による大気の変動を予測しています。これは数値予報と呼ばれ、実用化されて三十数年しか経っていない方法です。24時間予報おいては80%以上の的中率があるといわれています」

ちなみに、日本で初めて天気予報が発表されたのはいつ頃なのでしょう?

「気象観測を行う東京気象台(現在の気象庁)が赤坂葵町に作られたのが、明治8年(1875年)の6月1日。日本で初めて天気予報が発表されたのはその9年後、明治17年(1884年)の6月1日という記録が残っています。内容は『全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ』という大雑把なものでした。それから1日に3回発表されていたのですが、テレビもラジオもなかった時代ですので、役所にこの文面を書いた旗を立てたり、駅に張り出したりしていたんだそうですよ」

なるほど。日本の天気予報のスタートは、今から120年も前だったとは…。僕たちが今パソコンで天気予報を見るように、ご先祖が役所の張り紙なんかを見て今後の予定を立てていたと考えると、なんだか感慨深いものがあります。

(山葉のぶゆき/effect)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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