ちゃんと寝ないと覚えられない!

記憶「定着」の鍵はレム睡眠にあり

2014.05.24 SAT


人間の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠を90分周期で繰り返すといわれている。効率のいい睡眠をとるには、90分の倍数の時間で起きるのがいいそう
明日は大事なプレゼン。しかし、目の前の仕事が終わらず、時間はすでに23時…。仕方ない、今日は徹夜で必要な知識を詰め込むぞ! 忙しいビジネスマンなら、こんな経験もあるのでは? しかし、一夜漬けで覚えた知識ほど、翌日のプレゼン終わりにはすっかり忘れてしまいがち。あんなに勉強したのに忘れるなんて、自分にはどれだけ記憶力がないんだと嘆きたくなる。どうにか記憶力をよくする方法はないのか?

「実は記憶力をよくするためには、睡眠が重要なんです」

と、教えてくれたのは『4時間半熟睡法』の著者で、スリープクリニック院長の遠藤拓郎先生。そもそも、記憶力って具体的にはどんな能力のこと?

「記憶力とは、単に情報を保存するだけでなく、その情報を必要なときに引き出せる能力のことです。例えば、デスクの上に書類が散らばった状態だと、必要な情報を瞬時に取り出すことは難しいですよね。順序正しく戸棚に整理してあれば、すぐに取り出せます。『記憶力がいい』というのは、この戸棚の整理がしっかりできている状態のことをいうんです」

ただ覚えているだけでなく、知識をうまく使う能力のことなんだ。先ほど、睡眠が重要って言ってたけど、どう関係があるの?

「情報を脳に入れたときに一時的に置いておく机が『海馬』、その膨大な情報をしまう戸棚が『大脳皮質』という部分です。そして、これらの情報は、浅い眠りである『レム睡眠』の間に整理されます。睡眠中に情報が整理され、仕分けられた情報が『大脳皮質』に収まっていくんです。睡眠をとらないと、前の日の記憶が整理されないまま、次の日の記憶が上書きされてしまうため、脳に定着しにくいと考えられます」

なるほど。徹夜で寝ずに覚えた知識を忘れやすいのは、そのせいなのか!

「そうですね。過去にこんな実験があります。夜に勉強をしてから一度寝て、朝にテストをしたときの成績と、朝に勉強をしてそのまま眠らず、夜にテストをしたときの成績を比べるというものです。この結果、前者の方が成績がよかったんです。記憶力を高めたければ、しっかりと睡眠をとることが重要ですね」

記憶力をよくする第一歩は、しっかりと睡眠をとること。早速、明日から実践してみます!
(船山壮太/verb)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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