意外と“リーズナブル”な島もある

知られざる「無人島」のお値段は?

2014.05.31 SAT


「ウ離島」は西表島と小浜島の間に浮かぶ無人島。潮が引いている時間帯は西表島から歩いて渡ることもできる 写真提供:宇城不動産
石原東京都知事の発言に端を発した、東京都による尖閣諸島購入計画。都が設立した基金には5月29日現在で約9億5000万円もの寄付金が寄せられているという。このように尖閣諸島をめぐる報道が熱を帯びるなか、「無人島」自体にも注目が集まっているようだ。

たとえば、投資用物件のマッチングサイト『不動産投資の楽待』では、5月から無人島の不動産情報を掲載。早くも多くの反響があるという。

「今のところ、個人的な楽しみのために購入を検討される方がほとんどのようです。『無人島で釣りやスキューバダイビングなどの趣味を楽しみたい』『高級車や別荘地を買うのと同じ感覚で、自身のステータスのために無人島を所有したい』といったお問い合わせが多いですね」(『楽待』を運営するファーストロジック・マーケティング部の岩浪美奈子さん)

5月24日現在『楽待』に掲載されている無人島は国内外合わせて13島。日本では約6400の無人島が確認されているが、そのほとんどが国有地であったり、権利関係が複雑なものばかりで、常時売りに出されているのはわずか15島ほどだという。価格は山口県沖鍋島の2000万円から沖縄県ウ離島(うばなりじま)の5億円までピンキリだが、山口県片島の約5700坪にもおよぶ広大な分譲地が2000万円、佐賀県佐賀島の3島を一括買い上げで3000万円など、意外と“リーズナブル”な無人島もある。

「売りに出されている数が少ないため、無人島には価格の相場が形成されていません。そこで、売主や不動産仲介会社が価格を決める際に目安にしているのが希少価値。たとえば、沖縄には無人島自体は100島以上ありますが、現在売りに出されているのはわずか1島。ウ離島は最寄りの港から車で20分という利便性もあって価格がひとケタ跳ね上がっているようです」(同)

ちなみに、無人島は一般的な不動産と異なり、購入には基本的にローンが使えない。また、電気や水道などのインフラを整備するのにもかなりの金額がかかる。やはり、本気で買おうと思ったらかなりのキャッシュが必要になるようだ。
(榎並紀行)

※この記事は2012年5月に取材・掲載した記事です

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