あなたのそばにカビがいる/第6回

カビ取り剤でカビが落ちる仕組み

2014.06.04 WED


まぜるな危険!は、洗剤・洗浄剤同士に限らないようだ。使用の際はマスク、防護用メガネ、ゴム手袋を着用し、充分な換気を行いつつ作業すること。少しでも気分が悪くなったら、作業を中断するように
気をつけていても、どうしても生えきてしまうお風呂場のカビ。初めは小さな点に見えていたのに、あっというまにわらわらと…。カビ取りスプレーで掃除をすれば、効果が高くて逆に心配なぐらいキレイにはなるんですが。これ、どういう仕組みでカビを取っているのでしょう。住宅関連洗浄剤の業界団体である日本家庭用洗浄剤工業会に聞いてみました。

「カビ取り剤には次亜塩素酸ナトリウムというものを主成分にした塩素系のものが多いのですが、これは次亜塩素酸ナトリウムがカビの細胞を化学的に変化させたり、分解させる作用があるから。カビ退治には効果的なんですね。次亜塩素酸ナトリウムは漂白の効果もありますので、カビの出した色素の痕までキレイにできるのが特徴です」

なるほど。カビ取りにうってつけの成分が次亜塩素酸ナトリウムだと。

「はい、そうです。ちなみに、洗浄の主作用が界面活性剤によるものを『洗剤』、アルカリ剤や酸剤、酸化剤などの化学的作用によるものを『洗浄剤』といいます。カビ取り剤は、『洗浄剤』に分類されます。しかしながら家庭用のカビ取り剤には、カビへの湿潤・浸透及び泡による垂直面への密着、カビの再汚染防止等を目的に界面活性剤も配合されています。
 
 
『まぜるな危険』の表示が気になるのですが…。
 
「『まぜるな危険』は、次亜塩素酸塩を主成分とした塩素系洗浄剤や酸性タイプの洗剤・洗浄剤のうち、他の液剤と混ぜることにより、有害なガスを発生させるものに表示されています。取り扱いにはご注意ください」


それってとにかく、「塩素系洗浄剤」と「酸性タイプの洗剤・洗浄剤」を混ぜないように注意すれば大丈夫なんですよね?

「いえ、そこは勘違いしないでください。洗剤・洗浄剤同士に限らず、塩素系成分に反応して有害なガスが発生するものがあります。塩素系洗浄剤や漂白剤に『食酢』や『アルコール』を混ぜるのも同じく危険です」

危ない危ない、うっかりやってしまいそうでした。洗剤より安心、と謳われて酢などの食品を洗剤代わりに使うことがありますが、これは気をつけなくてはいけませんね。

(宇都宮雅之)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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