「仕送り経験アリ」は44.3%

大人になっても親から小遣いの是非

2014.06.05 THU


アンケートでは毎月援助を受けている人がもっとも多く27.9%。仕送りをもらうことに対し「恥ずかしい」「ふがいない」といった声も多く聞かれた(調査協力:アイリサーチ)
「就職し、自立してからも親から“生活費の援助”を受けている人の割合は25.9%」。マーケティング・リサーチの「リサーチ・アンド・ディベロプメント」がこんな調査データを発表した。同調査によれば、じつに4人に1人が親から生活費の援助を受けていることになるが、いったいどれくらいの金額を、どれくらいの頻度で受け取っているのだろうか。

R25が首都圏・愛知・大阪に住む25歳から34歳の男性300人に実施したアンケートでは、「社会人になって(就職した後)、親からお小遣いをもらったことはありますか?」の問いに対し「今も継続的にもらっている」が3%、「今もたまにもらっている」が11.3%、「以前にもらったことはあるが、今はもらっていない」が30%、「もらったことはない」が55.7%となっている。

「今も継続的にもらっている」「今もたまにもらっている」と回答した人に「どれくらいの頻度で、お小遣いをもらっていますか?」と聞いたところ、最も多かったのは「月に1回程度」(27.9%)。以下、「4~6カ月に1回程度」(23.3%)、「2~3カ月に1回程度」(18.6%)、「7~12カ月に1回程度」(18.6%)となっており、わずか1名ながら「毎週もらう」との回答もあった。

「1回にもらう金額」については「1万円以上~2万円未満」が最も多く44.2%。以下、「1万円未満」(27.9%)、「2万円以上~3万円未満」(18.6%)と、3万円未満との回答が合計90.7%を占めているが、なかには「7万円以上~10万円未満」(4.7%)、10万円以上(2.3%)とかなり親に依存している人も。ちなみに、親から援助してもらったお金をどのように使っているのかというと「食費」(48.8%)や「交際費」(44.2%)「レジャー費」(37.2%)といった回答が多かった。

このように、社会人になっても親の財布をアテにして生計を維持している若者は少なからず存在する模様。なんだか情けないような気もするが、彼らにも彼らなりの言い分があるようだ。

●「時々もらうものに対しては、親が子どもに威厳を保ちたいような感情があるので、喜んでもらっている感じです」(34歳男性)
●「社会人たるもの、必要な資金は自分で調達するべきだが、親の好意に甘えるのも時には必要。親もそれで喜んでくれるのであればなおさら」(28歳男性)
●「こちらから欲しいと言って貰う訳ではないし、これはこれでいいかと」(26歳男性)
●「極力避けたいが、キャッシングとか利用するよりはいいかなと思う」(34歳男性)
●「家族によって違うとは思うが、援助したりされたりすることで繋がりを持っていたいと思う」(26歳男性)
●「ちゃんと働いていて、さらに親から貰えるならいいと思う。使われなかったものは多くの場合、遺産として自分のところに最終的に入ってくるので、いつもらうのかという話」(29歳男性)

特に多かったのは金銭の授受によって、別々に暮らす親子のつながりが生まれるという意見。実際、援助することに喜びを感じる親は少なくないため、仕送りを受け取ることが親孝行になるとの考えもあるようだ。

また、仕送りではなく、別の形で親から資金援助を受ける人も少なくない。例えば人生の節目である結婚に際し、費用を親・親族から援助してもらった人は75.8%。援助額の平均は196.9万円となっている(ゼクシィ「結婚トレンド調査2011」より)。また、新居を建てる際には54%の人が親・親族からの資金援助を受けており、そのうち1500万円以上の援助を受けた割合は11.4%にも上る(SUUMO「住居に関するアンケート2011」より)。

なかなか給料が上がらないこのご時世、ある程度は親の好意に甘えてしまうのも致し方ないのかもしれない。
(榎並紀行)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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