他国よりハードルが低い!?

「ニュージーランド移住」が人気

2014.06.06 FRI


郊外の家庭では、雨水をろ過するだけで飲めるというほど環境のよいニュージーランド 写真提供/PIXTA
狭い日本を飛び出して、海外に移住したい…。そんな人たちに近年注目されているのが南半球の島国、ニュージーランド。日本の4分の3ほどの面積に約440万人が暮らしており、豊かな自然環境に恵まれているのが特徴だ。成田国際空港、関西国際空港からニュージーランド航空が直行便を毎日運行しており、アクセスも申し分ない。

ほかにも「移住先」として注目されている理由は、安心して移住できる仕組みがしっかりと整っていることだという。ニュージーランド移民局に、話を聞いてみた。

「移住には、永住権を取得する必要があるのですが、この権利を得ると様々なメリットがあります。たとえば、公立病院での医療費は原則無料だし、10年以上居住しているだけで年金受給権が付与されるのです 」

でも、永住権の取得と聞くと、なんだか難しい条件がありそうだが…。

「まずは2年間、ニュージーランド国内の企業に勤務し、その後申請を行って面接をクリアすれば大丈夫。欧米の国と比べても、難易度は高くありません」

面接をクリアするポイントは、「自分が移住することで、ニュージーランドにいい影響を与えることができる」とアピールすることだとか。

「技能移民部門、起業家部門、投資家部門、退職者部門のいずれかに申請して審査を受けますが、日本人の場合、大半は自分の技術力をプレゼンしやすい技能移民部門で永住権を取得しています。自営業や起業を目指す方には起業家部門がオススメ。このほか、投資家部門なら200万ドルを5年間、ニュージーランド政府に運用委託することが条件。退職者部門なら、自分の子どもがニュージーランド永住者であることが条件のひとつになっています。比較的間口は広いといえるでしょう」

ちなみに、20~30代で移住する人も少なくない。現地のホテルや旅行代理店のほか、語学学校など、「日本人であること」をいかした仕事をはじめることが、移住のきっかけとなることが多いという。

気になる語学力に関しては、英語が公用語となっているため、生活していくうえでの会話能力や読解能力は必須。事前に英語をマスターしておくか、働きながら現地の英語学校に通うのもひとつの手だろう。

実際に、ニュージーランドへの移住を成功させ、現地で日本語を教えている山下裕子さんの場合は、次のような流れだったという。

「日本で英語教師をしていたこともあり、英語はネイティブスピーカー並みに話すことはできました。ただ、ニュージーランド特有の言い回しがあるので、滞在しながら覚えていきました。申請に関しては、教員のほか、農業や医療関連の仕事だと評価されやすいといわれています」

移住への第一歩はまず、その国を好きになること。いろいろな魅力を知るうちに、「ここで暮らしてみたい!」という想いが増幅していくという。

「ニュージーランド国籍を持っている方と結婚するのもひとつの手。1年以上の同居を証明できれば申請可能です。ちなみに、こちらでは出産にかかる費用は国が負担してくれるので無償。公立の学校であれば学費は免除されるなど、子育てをするには優遇された環境が整っているんです」(山下さん)

環境もよく、移住へのハードルも高くはないというニュージーランド。すぐには現実感がない話かもしれないが、移住した人の多くは旅行で訪れて、ニュージーランドの魅力にハマってしまった人たちなのだという。まずは休みを利用して、現地の雰囲気を味わってみるのもいいかもしれない。
(小林昂祐/ユーフォリアファクトリー)

※この記事は2013年6月に取材・掲載した記事です

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