想像以上に気分がアガる!

オーダーメイドの「付け牙」体験記

2014.06.08 SUN


接着剤なしで、付けけはずしOK。ブラックライトで光る牙や、上下4本の牙など様々なオーダーにも応えてくれます。メンテナンスは500~1000円とリーズナブル
「付けまつげ」「付け毛」「付けヒゲ」……。

まあ、このあたりは一般にも浸透していますよね。ぱっと見では本物かどうか分からないものもたくさんあります。

ところがこの「付け○○」業界にニューフェースとも呼ぶべき存在が登場し、ちょっとしたブームに…ってほどではありませんが、密かな話題となっているんです。

「付け牙」。

そう。牙です。嘘ではありません。
ドラキュラみたいなアレのことです。

そもそも、マイ牙なるものの存在を知ったのは、某所の張り紙から。

えっ、そんなものがあるのって、興味津々で訪れたのは新宿の雑居ビルの5階にある「FANG SHOP 牙屋」。一歩足を踏み入れるとトカゲや蛇がうごめく水槽に囲まれ、控えめに言っても怪しい雰囲気、完全にアンダーグラウンドの世界です。

でも、応対してくれた牙師・SUMIOさんは、とっても誠実でいい人。このスペースは、夜に爬虫類バーとして営業する店の間借りだとか。

実はSUMIOさん、入れ歯や差し歯、銀歯を作らせれば右に出るものがいないほどの一流の歯科技工士であり、エピテーゼ(義眼や義手など)を作るメディカルアーティスト。とあるイベントでその技を活かして牙を制作して以来、直接お客さんと向き合える牙師へと転身。現在までに某有名モデルや芸能人をはじめ約1000人の牙を作ってきたそうです。

なんて話を聞きながら、すでにボクの犬歯で型をとって、固めて研磨し、微調整を幾度も繰り返しています。それぞれの歯並びのクセや作りたい牙の内容に合わせて、完全なるオーダーメイド。目の前で少しずつ牙の形になっていくのが、なんだか不思議で楽しいです。

知らない世界の話が楽しすぎて、制作時間の約30分もあっという間。完成後、鏡を見たら牙がにょきっと生えていました。

素材は、歯科用医療認可材料のアクリルレジン。色もその人の歯の色に合わせてくれるので、まったく違和感がありません。いや、もちろん正確に言えば違和感はあるんですかが(何しろ牙ですから)、まるで自然に生えてきたかのようになじんでいるんですよね。

世界でもほとんど例がない牙専門店ですが、お客さんは多岐に渡るそうです。はじめた当初は身体改造愛好者やゴシック系の人がほとんどだったそうですが、今では老若男女様々。ハロウィンなどのイベントで使ったり、アパレルショップの店員さんが接客時に付けてなんて用途も。なかには、「強くなれる気がする」とか「会社に付けていくため」 なんて人もいるそうです。

簡単に付けはずしでき、そのまま会話やカラオケ、ドリンクを飲むことも可能。料金も2本(左右一組)で7000円と意外に手頃。ひび割れ程度ならメンテナンスも対応してくれますから、素材の耐用年数である2~3年は繰り返し使えるそうです。

いや、まったくこういう方面の趣味なかったんですが、付けているとすっごいアガります。

というわけで、まだ生えてないみなさん、そろそろマイ付け牙、どうでしょ?
(静 浩太/サグレス)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト