知ってるようで知らない「天候の不思議」/第7回

虹は外国では7色ではない!?

2014.06.13 FRI


虹が見えるのは太陽の光が射す角度と自分の位置関係が重要
雨が降った後に現れて、見る人を感動させる虹。美しい景色のなかで見ると神々しさすら感じます。さてこの虹の出現、雨が関係していることはよく知られていますが、雨上がりにいつも現れるわけでもないし、その発生にはどんな条件が必要なのでしょうか?

「虹が発生するには、空中に太陽の光が反射するスクリーンの役割をする、水の粒が必要です。それも大きな雨粒ではなく、霧雨、もしくはそれ以下の細かい状態のものが浮遊していなければいけません。また、虹が発生する(見える)のは、太陽を背にした状態で、その光の射す方向を軸にして観察者が40度くらい見上げた位置。ですから、観察者から見て、その位置に細かな雨が浮遊していないと、虹は見えない、ということになります」

そう語ってくれたのは、ウェザーニューズの當眞未来さん。ということは虹に近づいたり、虹の下をくぐるなんてことは不可能なんでしょうか?

「大空にかかっている虹に近づくと、40度くらい見上げているという視角度が変わってしまうため、やがて観察者には見えなくなってしまいます。もちろん虹の真下、つまり細かい雨が浮遊している場所の真下から上を見上げても、そこには虹は見えません」

なるほど。太陽と浮遊する水の粒に対して、一定の位置関係にいる人にとってのみ、虹は“存在している”わけですね。ところで、虹が7色に見えるのはどうしてなんですか?

「太陽の光というのは、人の目には白色に見えているのですが、実は複数の色が合わさっています。雨粒を通ることで太陽の光が屈折し、光が分解されることによって、その複数の色が見えるのです。しかし虹が7色というのは日本の捉えかたで、アメリカやイギリスでは一般的に、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫の6色といわれ、ドイツでは赤、黄、緑、青、紫の5色と認識されているそうですよ」

日本では虹というと赤、緑、青、黄、紫、オレンジ、藍の7色。起こっている現象は同じなのに、国が違えば色の認識が変わるなんて…うむ、なかなか不思議な存在です。

(山葉のぶゆき/effect)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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