梅雨の時期の肌トラブル

ニキビに似た皮膚病に注意!

2014.06.14 SAT


「ニキビくらいで皮膚科に行くのは、大げさ」と考えていませんか? もしかしたらカビが原因の皮膚病にかかっているかもしれません。※画像はイメージ。記事中の症例とは異なります 画像:sakai/PIXTA
少し歩いただけでも汗が噴き出すこの季節。一刻も早く冷房の効いた場所に避難したいが、ここ数年の節電気運の高まりからどこもエアコンの設定温度は高め。こうして汗を皮膚に留めてしまう時間が長くなったことから、肌にトラブルを抱えてしまうビジネスマンが増えているようだ。

「昔から梅雨から夏にかけて、皮膚科の患者さんは増えるものですが、たしかに2011年以降は、大人の患者さんが増えてきているように感じます。この時期は日光皮膚炎、毛虫などによるかぶれ、水虫、あせも、汗などによるアトピーの悪化などの症状で来られる患者さんが多いのですが、マラセチアと呼ばれるカビが皮膚に繁殖することで生じる皮膚病に感染する20~40代の患者さんもちらほら目にします」(柴田皮膚科クリニック・柴田興先生)

「マラセチア」なんて、聞きなれないカビですが、それはどのような症状を引き起こすのでしょうか?

「皮脂に棲みついている常在菌のマラセチアが毛包内、つまり毛穴で増殖し、胸や背中、肩、上腕にニキビのようなブツブツ(紅色丘疹)や膿胞を作り、かゆみをともなう炎症を起こします。これは『マラセチア毛包炎』というもので、症状似ているニキビと勘違いされ、自分の判断で誤った治療をしたり、放置したりすることが多々あります。そのため、長期化する事例も少なくありません。またこのカビは、胸や背中、ワキの下、首などに白色や褐色の斑ができる『癜風(でんぷう)』や、頭皮に慢性的なかゆみやフケをもたらす『脂漏性皮膚炎』の原因にもなります。ニキビと違って自然治癒しにくいので、このような症状が見られたら自分で判断せず、皮膚科で判断してもらうようにしてください」(同)

「ニキビやあせもぐらいで皮膚科に行くのはおっくう」と思ってしまいますが、その考えがトラブルを長期化させてしまう恐れもあるんですね…。これらの皮膚病を未然に防ぐにはどうすればいいでしょうか?

「マラセチアは、汗に含まれている皮脂を好みます。高温多湿のこの時期は睡眠中にも汗をたくさんかきますので、朝と夜の1日2回シャワーを浴び、下着もまめに取りかえるなどいつも以上に体を清潔に保つことを心がけてください。マラセチアによる皮膚炎には、予防効果のある石鹸やシャンプー・リンスも少し高価ですが市販されていますので、この時期は積極的に取り入れてもらいたいですね」(同)

カビが体のあちこちに繁殖するなんて、気持ちのいいものじゃありませんからね。面倒と思わずに普段から肌ケアを意識した方が得策といえそうです。

(冨手公嘉/verb)

※この記事は2013年6月に取材・掲載した記事です

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